前回より


近鉄奈良駅出口を出て右手に見える大きいマップの前に立つ。今回目指す奈良公園の方面を確認し、歩を進める。


歩くとすぐ右手側に商店街が見える。商店街は人が多く、繁盛している様に見えた。また商店街だけでなく、奈良公園に向かう道中、多くの人とすれ違う。


人とすれ違う中で今度は鹿に遭遇する。自分が奈良にいることを感じさせてくれる。鹿せんべいを追い求める鹿、横断歩道をマイペースに歩く鹿、日向ぼっこをしている鹿、そして鹿の糞を踏んで落ち込む自分がいた。


妻の手と鹿


鹿せんべいの相場はざっと見る感じ1束?200円らしい。もし鹿と深くたわむれたいなら鹿せんべいの購入をおすすめする。鹿が鹿せんべいを食べているのを見ると、美味しいのか興味が湧いてきた。妻に食べたら美味しいのか聞くと、お腹壊すよと言われ冷静になった。


そんなたわいもない会話をしていると目の前に近代的な建物が視界に入る。奈良国立博物館だ。

フラット入れるのかと思ったが、どうやら予約がいるらしく今度来ることにした。その奈良国立博物館の横を歩くと東大寺の入り口に到着する。


東大寺は小学校6年生修学旅行で来たことがあり懐かしい。妻とその話で盛り上がるが、年をとったと感じ切なくなった。


鹿と浅くたわむれながら行くと目の前に大きく歴史を感じる門が見える。門の表面の擦れ加減を見ると圧倒的な歴史を感じる。さっき切なくなった自分が恥ずかしくなった。


よく写真で見る東大寺が見えてきた。1箇所の入口に個人用と団体用の2つがあり、団体用には修学旅行で来たと思われる学生の列があった。入口を入ると入館料?を払うところがある。大人600円だった。人も多いし、また来れると思いお互い合意の元、入口に戻った。



近くにある池のベンチに座る。突然疲労感に襲われた。ぼーとしていると突然五・七・五で何か伝えたくなり、一句妻に捧げた。


字余りが酷すぎると言われた。

今日何食べようかな。