
技術的な話なのでまあ適当に読み流してOKです。
よく人にOS(オペレーティングシステム=基本ソフト)の役割を説明するにあたり、パソコン本体を馬、ユーザを人間とすると、野生の馬にそのまままたがって走らせることのできる人はほとんどいないだろう、という話から始めたりします。
まあ乗馬とかやったことないのですが、あくまでイメージの話で。
それで、長時間乗っても疲れないようにだとか、乗り降りが楽にできるようにだとか、進行方向を馬に伝えやすくするためだとか、という必要があって、鞍や鐙(あぶみ)、手綱といった「馬具」が生み出されたわけです。
馬にとっては重荷ではありますが、人間にとっては制御しやすくなる、そんな存在がOSです。アップル社のMacOS、マイクロソフトのWindowsの登場により、コンピュータは一般人にとって一気に身近なものになったわけです。
それまではコンピュータはキーボードから複雑なコマンドを打ち込んだり、さらに前はパンチカードを読み込ませたりして仕事をさせていたわけで、これは野生の馬のタテガミをひっつかんで無理やり乗りこなしているような状態を想像してもらえればいいでしょう。そう考えると、今、皆さんの目の前にあるマウスなどで操作できる環境がいかに楽なものかがお分かりになるかと思います。
さて、そのOSですが、アップル社のMacOSも頑張ってはいますし個人的には悪くない(全く触ってませんが)ものだとは思いますが、一般業務、家庭レベルですとマイクロソフト社のWindowsのシェアのほうが圧倒的に高いと思います。今でもユーザが多いWindowsXPが2001年、後継のVistaは2007年の発売です。ちなみに私はどちらも発売日の0時販売イベントに秋葉原に行ってます。
ちょうど2年にもなろうとしているのに、Vistaのシェアは未だ伸びていません。新品のパソコンを買うと最初からVistaなので仕方なく使う、という消極的な採用が多く、わざわざ今までのマシンにVistaを買って入れる、という人は少数派です。
ひとつには外見や操作方法が今までのWindowsから大きく変わっていて、「初級・中級者に厳しく、上級者を苛立たせる」という何を考えているかわからない仕様。これはまあ、Windows98や2000からXPに乗り換えた当時にも感じたような気がしますし、時間が解決することなのかも知れません。次のほうが問題です。
重すぎることと、互換性の問題。今まで問題なく使えていたソフトを入れても、ちゃんと動かないかも知れないという不安と、実際に動かない例があります。最新型の性能のいいパソコンで運用しても何故かもっさりとした動作感も感じます。徐々に改善されてまともにはなってきたものの、発売された直後は実用レベルなのか首を捻る性能でした。馬に装着する馬具が重すぎて、まともに走れない状態、と考えれば想像しやすいのではないでしょうか。
「メモリを……メモリを喰ってる!」
「……そうよ、あれはOSなんかじゃない。上がりすぎたパソコン本来の性能を押さえ込む為の拘束具なのよ!」
(新世紀ヴィスタゲリオンより)
……ええと、まあそういうわけでVistaはあんまり評判がよろしくなかったりするのです。ここに来て、マイクロソフト社は今年末から来年頭発売の予定として新OS、表題の「Windows7(セブン)」を発表したわけです。実際には去年の早いうちから話はあったんですが、いよいよ開発も後半、開発中だけどある程度まともに動く「ベータ版」を一般にも公開して、使ってもらって意見や不具合を聞こう、という段階に来たのです。やれやれ、やっと表題の話題になりました。前置き長すぎましたか?
セットアップファイルをダウンロードしてDVDに焼いて、職場に置いてある個人所有のお古のパソコンに入れてみました。お古と言ってもまだまだ現役で十分通用する性能なんですけどね。

単純に入れただけ、の状態ではありますが、Vistaの製品版より数段快適に感じます。ハードウェアを的確に制御する「ドライバ」も何もセットしていないので、もっと速くなる可能性もあります。Vistaをベースに徹底的にチューンナップを施した、という話も伊達でなく、メモリは1GBでも十分使い物になりそうです。
外見や操作感は現状ではVistaと大差ないですが、これはまあコロコロ変えられるよりはいいでしょうね。
さて、何故「7」なのか。これは現行のWindowsの系譜を辿るとWindowsNTというOSが先祖にあたり、そのバージョン4.0の後継、NT5.0がWindows2000として発売されたのです。そしてその次のWindowsXPは実は内部的にはNT5.1であり、Vistaは6.0に相当する、ということに由来します。元のバージョンの表記に立ち返ったわけですね。でも個人的には軽快さを感じはするものの、Vistaから大きく飛躍するほどの変化とも思えず、
「Windows6.05」
ぐらいでいいんじゃないかなと思ったりもしました。でも発売されたらVistaからアップグレードする価値はあると思います。この調子で開発されていけば、Vistaより数段軽くなるでしょうから。でもその快適さというのはつまりこれ、
「ふ、さすがにこのままで相手をするのは失礼だったか」
(ジャケットを脱ぐ。ドサッとやたら重い音がする)
「なにぃ!そんな状態で今まで戦っていたというのかッ」
みたいなバトル漫画的なアレなんですぜきっと。