4月7日夕刻、日本政府から新型コロナウイルス感染症の拡大防止を狙いとして、特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が発令されました。
対象は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都道府県ですが、静岡県でも静岡市、浜松市、富士宮市など、県内各地で感染者が確認されており、本日4月8日、富士市でも感染者が確認されました。それに伴い4月9日から26日まで、富士市立小中学校において、臨時休業の措置を取ることになりました。 感染経路等に関しては、現在調査中とのこと。明日の発表が待たれるところです
新型コロナウイルスの蔓延を食い止めることが第一ですが、市民や企業の活動が制限されることで、既にさまざまな影響が出始めています。
この状況下、富士市ホテル旅館業組合は3月17日、新型コロナウイルスに関する緊急要望書を小長井市長に提出しています。
組合からは高橋組合長と副組合長の2名が出席し、当局は市長、副市長、産業経済部長が対応しました。組合側の紹介議員として、私も同席いたしました。
要望書では、「感染拡大に伴って、市内のホテル、旅館、飲食店で、きわめて多数のキャンセル(※)が発生し、経営に大きな打撃をうけている」と訴えて、緊急に運転資金の特別融資などを受けられるように求めました。
※富士市ホテル旅館業組合による宿泊キャンセル数の報告
2020年 1月 1,715泊
2月 3,670泊
3月 12,340泊
市長との懇談の中では、組合長から市内の事業者の急激な経営悪化の実情が報告されるとともに、あらためて特段の配慮を要請しました。これを受けて、市長からは「厳しい状況にある事は認識している。早急に対応する」との回答が得られました。
こうした中、富士市では先般、制度融資の拡充を図るとして、「追加の金融支援を緊急時に実施する」と発表しました。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/sp/sangyo/c0301/kinkyuutaioukorona0318.html
ここでは以下の内容が盛り込まれています。
・経済変動対策貸付資金における追加措置
「富士市経済変動対策貸付資金」の利子補給率の 引き上げ
貸付限度額8000万円への拡充 など
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/sp/sangyo/c0301/kinkyuutaioukorona0327.html
・小規模事業者経営改善資金(マル経融資)における制度拡充への対応
貸付限度額 新型コロナウイルス対策として別枠1000万円に対応
融資利率 別枠分実質0%
今後も、新型コロナウイルスによる経済的打撃により、資金繰りが悪化している市内の中小事業者の経営維持、安定を図り、この難局を乗り切れるよう、尽力したいと思います