この病気になって、仕事に対しての考え方が変わりました。


今までは、自分に与えられた業務を勤め上げる、そのために部下に指示をすることを真面目に遂行していました。


しかし、今、私にできる最大のことはなんだろうかと考えるようになりました。


26年働かせてもらった私にできるのは、部下をどこに行ってもやっていけるように育てることだと考えました。


ルーティーンの仕事は真似をすれば誰でもできます。新しい仕事や課題解決の場面に直面した時に、その対応力が求められます。


私は、極力部下に少し高めの成果を要求するようにしました。それと同時に、成果を出すために積み上げておかなければならない事やその順序を教えます。


後は部下に任せて進捗管理を行います。区切りのタイミングで報告を受け、部下の考えを聞きます。その答えが十分に考え抜かれたものでなければ少し厳しめに指導します。


これを継続することで、自ら考える力を養おうとしています。


よく、指示待ちの仕事のやり方をする人がいます。多分、そうすれば責任もないし、考える必要がないので楽なのでしょう。


そんな仕事をする人が上に立った時、その人についた部下は大迷惑です。


大きなことはできませんが、少しでも私の働く場所の未来のための人材を残そう。


今、そんな気持ちで働いています。