最近の世論調査で憲法改正を勧めたい人が過半数を超えたとTVで報じられた。

 

そして国会でも与野党が一致して方向性を承認した。

 

憲法は改正されることになった。

 

私は憲法改正論者であるから喜ばしいことなのだが、

問題はどんな内容に仕上がるかであり、

それが国益となり国民の満足につながるかが問われる。

 

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新型コロナウイルス対策のように、専門の知識者を招集して小田原評定を繰り返す

ことのないようにして欲しいものだ(笑)。

 

現政府に足らない観念の一つに、「優先順位」を決めて行動したら外野からの誹謗中傷に

左右されない信念だと思う。

 

目標を決め、時間設定を組み、努力と辛抱を国民に強いた先に、どんな幸福があり達成感を

味わえるのかを熱意を抱いて語って欲しいものだ。

 

目標が曖昧で時間設定も曖昧で、財産を奪われた人たちに「命だけは有りました」では、

説得力に欠けるから従う者も少なくなる。

 

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さて、私は高校生時代に世界史の授業でハンムラビ法典を初めて知ったが、

「目には目を歯には歯を」という同害報復を強調されて教えられたために、

復讐を主旨とした法律だと思っていた。

 

ところが自分でハンムラビ法典を勉強してみたら、現代の日本に最適の法律ではないか⁈

という想いに至ったのである。

 

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今から約4000年前、バビロニア(今のイラク)王のハンムラビが、自国を統治する上で

国民にとって理想的な生活を営むことが出来るように、その想いを法整備したものが

「ハンムラビ法典」である。

 

歴史的に世界で2番目に古い法典らしい。

 

『倍返しの過剰報復を禁じ、同等の懲罰に止め、報復合戦の拡大を防ぐ』という内容が

主旨らしい。

 

そこには、男女平等や人権擁護の意味も含まれていた。

 

『強者が弱者を虐げないように、正義が孤児と寡婦に授けられるように』

という文言もある。

 

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『もし男が妻をめとっても、契約書を定めない場合は妻とみなされない』

 

『他人を誹謗中傷した者が、その悪評を裏付ける証拠を提供できない場合は耳を切られる』

 

基本的に強盗と窃盗は死刑

幼児誘拐は死刑

家屋侵入者に対して過剰防衛があったとしても無罪

放火犯は死刑

 

・・・・・・等々ある。

 

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誰かが言ったような「人の命は地球より重い」という概念は、同等な価値とみなされなかった

わけだ(冷笑)。

 

他人の財産を盗った者は、自分に財産が無ければ命を差し出すことで同等とみなされた。

 

 

これらはハンムラビ法典の、ほんの一部である。

 

世界各国がこの法典をベースに憲法を作り上げてきたのだろう。

 

憲法改定審議会では、是非にハンムラビ法典を参考にして欲しいものだ。