今回は、最近話題の粒子線治療について取材をした。
(平成22年9月)
【基本情報】
■正式には荷電重粒子線治療といい主には陽子線治療、重粒子線治療の二つ
■陽子線と重粒子線の違いは粒子の種類が異なるだけで治療の原理と効果は同じ
■1954年に米国で粒子線の治療への応用が開始された
■大がかりな装置(陽子線80億円、重粒子線120億円)のため国内に施設は少ない
■平成22年9月時点で治療施設は全国9箇所(陽子線6箇所、重粒子線3箇所)
■体表面から一定の深度で照射可能なため腫瘍部のみを集中照射できるとされている
■通常の放射線では難しい低酸素濃度部位(肝臓等)のがんにも有効とされている
■限局した腫瘍への照射が効果的とされる
■進行がん、末期がんのように広がった癌には不適
■上記の結果、粒子線では早期発見の癌しか治らないといわれている
■治療費は平均300万円くらいで保険は原則効かない
【使用者の感想】
女性主婦53歳 肝細胞がん
(2009年2月重粒子線照射・完治)
何の苦痛や入院もなく照射してすぐ帰宅。
治療当日から普通の生活が可能。
問題は高額で保険適応がないこと。
貯金をはたいて治療を受けた。
男性会社経営56歳 肺がん
(2008年10月陽子線照射・完治)
一回の照射で初期の肺がんを根治。
もともと自覚症状もなかったので、癌だった実感がない。
治療費は高いが命の値段としては破格に安い。
男性在宅72歳 肺がん
(2008年照射不可)
2008年にステージIIIaの肺がんで入院。
癌性胸膜炎で胸膜内播種により粒子線治療不適。
ステージはIIIbに悪化、腫瘍マーカーの値も悪化。
可能な治療は化学療法のみといわれ現在通院治療中。
男性会社員68歳 前立腺がん
(2007年8月陽子線照射・完治)
2007年7月に前立腺がん宣告。
粒子線適応と診断され8月に陽子線治療。
自覚症状もなくなり現在まで再発なし。
女性主婦38歳 乳がん
(2006年照射不可)
2006年3月に乳がん宣告。
腋下リンパ転移により粒子線治療不適。
6月左乳房全摘。
現在抗ガン剤治療中、副作用に悩む。
【価格】
■価格は300万円前後
■保険適応とならないため一般人には高い
■しかし症状適応で照射した人はほぼ100%結果に満足
■効能比では決して高くはないとの意見が多数
■比較的富裕層が利用
■アフラック、東京海上、損保ジャパンなどの「先進医療特約付き保険」
に加入していれば、協定先の施設における治療費は上限付きで負担
してもらえる。
~ブロガーMasamiのガン闘病最前線~
19才で母親を乳がんで亡くしたMASAMIが癌の闘病現場を取材。
闘病者に希望を与えるブロガーを目指す。
シリーズ<5> 粒子線治療の効果
~完~