小学生の頃から本気で憧れ続けていたプロレスラー。


永田裕志。


中西学。


天山広吉。


永田は2001年のG1で武藤を破り、勢いそのままにIWGP戴冠。初防衛となった高山戦で年間ベストバウトを受賞し、その後歴代最多防衛記録を築き上げる。


もうね、めちゃくちゃ格好良かったわけよ。IWGP初防衛の高山戦、60分フルタイムの中西戦、V10となった安田戦。
ベルトを失ってからも、鈴木みのるとのプロレス初遭遇や、敵地ノアでの秋山秒殺、遺恨爆発となった血まみれの健介戦……俺の中で永田のベストバウトは尽きない。一つ一つの試合に青春と思い出が詰まっている。リング外ではあの前田日明に喧嘩を売ったりもして、驚愕したっけな。


当時、永田は俺の人生の全てだったと言っても過言ではないかもしれない。


それが、どこで狂ったんだろう。


いつしか新世代の踏み台にされ、ネタキャラにされる始末。
多分昔の俺が見たら絶望してると思う。


それに追い討ちをかけるように、同じ第三世代の中西はバラエティーでいじられ始めたのをきっかけにすっかりバカキャラが定着し、天山に至ってはもうイジメられっ子キャラ。nwo、TEAM2000時代の怖さ、強さは見る影もなくなってしまった。


そして俺はいつしかプロレス最強説というロマンを、中邑真輔という次世代のエースに託すようになっていったわけだ。


だってそうでしょ?


大舞台で大物喰いを連発し、総合格闘技でも勝ちまくるプロレスラー。当時の彼も言ってたけど、これが格好良くない筈がない。


それに、彼自身が生粋のプロレスファンであったため、(俺みたいな)ファンの気持ちを凄く良くわかってくれている。代弁してくれる。


K-1のリング上で相手をガチで捻り潰し(ルールは総合)、「プロレスラーは強いんです!」と言い放てるプロレスラーが今の時代にどれくらいいるのかって話なんですよ。


中邑がいなかったら俺プロレスファン辞めてたかもしれないし。


やっぱりプロレスラーは強くなきゃいけないんだよ。良い試合するだけじゃなくて、圧倒的な強さと説得力がなくちゃダメなんだ。


ただ、今日ね。もしかしたらその圧倒的な強さと説得力を持った第三世代がまた観れるかもしれない。


20年目を迎えるG1……。今年は永田、中西の勢いが物凄い。これはもしかしたらもしかするんじゃないか、と……。


永田、中西!何としても決勝に駒を進めて闘ってくれ!他団体の同世代は秋山、高山、大谷、鈴木、みんな頑張っているぞ!もう一度だけで良いから、また夢を見させて欲しい!気持ちをあの頃に帰させて欲しい!


天下を穫るのは今しかないぞ。


応援してます、心から。


あ、でも真輔も頑張れ。笑


ノシ