暗く落ち込んでいる人を目の前にすると
「落ち込まないで!」
「大丈夫だよ!」
「もっと良い面に目を向けてみよう!」
などと言って
落ち込んでいる内容には深く触れず
取り急ぎなんとか励まして
その場の重い雰囲氣を
どうにか払拭しようとする人をよく見かける。
もちろん
暗いよりは明るい氣持ちでいたほうが
お互いに心地よいので
それで本当に明るくなれるのならいい。
でも、心配なのは
「ネガティブ=良くないこと」という刷り込みによって
ネガティブな氣持ちを心の奥底に放置して
そこにポジティブっぽいもので蓋をしてしまうことだ。
そうやって押し込まれたネガティブな気持ちは
何の処理もされないまま
ポジティブの下でグズグズ燻ぶり続け
やがて突然大爆発してしまうかも。
もしも落ち込んでいる人が近くにいたら
まずはその理由を聞いてあげてほしい。
本当に落ち込み過ぎて
何も言えない状態でいるなら
そのまま ありのままを
ただ受けとめてあげてほしい。
あなたを大切に思っているよ。
話してくれるなら聴くし
話せなかったら話さなくてもいいよ。
今は苦しいんだね。
苦しい時もあるよね。
どんな状態でも大丈夫。
私はいつでもあなたの味方だからね。
こんな気持ちでそばにいてもらえたら
相手はやがて少しずつ元氣を取り戻す。
相手が話せる状態になったら
口出しせずに聴いてあげる。
「そうだったんだね」
「それは苦しいよね」
って、相手の辛い氣持ちをただ受けとめてあげる。
「いやいや、もっと〇〇な考え方をしてみたらどう?」
「その人だって悪気がなかったのかもよ」
と言いたくなるかもしれないが
そこをぐっと抑え
まずは苦しんでいる本人の氣持ちをただ聴いてみる。
相手だって元氣になりたい。
自分で元氣になっていく力だって持っている。
たとえ幼い子であったとしても。
「聴いてもらえた」
と感じると
人は自然と相手の声にも耳を傾けようとするもの。
そうなるまでじっくり聴いてみる。
もしもアドバイスを求められたら
自分の考えを言えばいいけれど
それはあくまでもこちらの考え。
相手に自分の考えを押し付けてはダメ。
「私はこう思うけど、あなたの考えはどう?一緒に考えてみようよ」
というスタンスで言ってみる。
誰でも力を持っている。
自分で考えて進んでいく力を。
自分の目の前で
ネガティブになっている人を見るのは辛いもの。
だから
ポジティブで蓋をしたくなるのだ。
これは自分の忍耐力不足。
ポジティブで蓋をされると
パッと見は誤魔化せても
相手の苦しみはずっと心の奥底に残ってくすぶり続ける。
それが爆発してからだと対処が難しい。
慢性的な自己否定感に襲われたり
うまくいかないことを人や環境のせいにしたり
心を閉ざしてしまったり
…やがては人を攻撃してしまうかもしれない。
心に溜まったネガティブのお掃除方法は
そのネガティブをしっかり味わうこと。
しっかりとネガティブと向き合えたなら
そのネガティブは昇華され
心にポジティブを受け入れやすい状態になる。
ネガティブは悪いことじゃない。
物事には陰と陽、マイナスとプラス、陰と光があるように
ポジティブを味わうためにはネガティブも絶対に必要。
人はうまくいかない時こそ、よく考えて悩むもの。
これは成長のチャンス!
だから
身近にネガティブな状態の人がいる時には
温かく見守ってあげられる人でありたい。
ネガティブは絶対に悪いことじゃない。
大丈夫。
しっかり向き合って!
