「頑張ること」と「逃げること」 | 夢追い人のブログ

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IT・経営コンサルタントを経て、㈱Dream-LINKを設立。
個人の夢が縦にも横にも繋がると、社会全体の価値を高められると信じて、誰もが、いくつになっても夢を持ち続けられるために活動しています。
夢ややりたいことを個人/法人両方の観点から捉えた記事を書いて参ります。

少し前にいくつかの記事を読んでいて、タイトルに関する考えが少しまとまってきた気がするので、ブログにしてみます。

 

読んだ記事は以下の2つと、友人のFacebookでの投稿です。

※要約もつけていますが、気になる方は全部目を通していただけると、

 より、議論になると思います。

 

1.やまもといちろう氏 「「丁寧な暮らし」とかしてる奴は滅亡しろよ

要約: 「家でハーブを育てること」とかが「丁寧な暮らし」として、とある記事で特集されていることに対し、自分を高めることや生産性を上げるために、自分の時間をあますところなく使っていることこそが「丁寧」だ!と反論をしている記事です。自分の目標に向かって丁寧に歩んでいることが大事だという内容のかなり激しい口調の主張です

 

2.娘へ「将来死にたくなったら、これを読め」 父が描いた漫画に考えさせられる

要約:漫画家の鈴木信也さんが娘さんとのエピソードを元に、タイトルの様なテーマで描いた漫画を取り上げています。死にたいと思った時には、「何がなんでも逃げること」「逃げた先には新しい世界が拡がっている」「少なくとも死んでしまうよりはいい世界だ」というメッセージと共に、生きるレベルやハードルを少し下げることが大切なのではないかと、言っています

 

3つ目は、今を幸せに生きるべきか、目標を立ててそこへ向かって自分を高めていくのか、どちらが幸せなんだろう、と言った趣旨のFacebook上の友人とのやりとりでした。

この話から、深ぼっていきましょう。

 

彼は野心と幸福は両立可能なのか?という自問自答をしてもいたのですが、今現状の幸せを追い求めていると、将来どうしてやろうという野心が失われていく様に感じるとのコメントもしておりました。

僕個人としては、今の目の前の幸せを積み重ねていく、というのは、最悪ではないにしろ、最上手ではないと考えています。なにかしらの目標を定めて、そこに至るための努力をし、自分を成長させていくことが大切だと考えているからです。

 

さて、「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。好きなことに従事していれば、物事は上達していくよ、ということなのですが、この「好き」という言葉が曲者ではないかと思います。「好き」というのが「楽だから」という言葉がついてしまうと、結局・・・

目の前で幸せを積み上げるためには ⇒ 「好きなこと」をやっている必要がある 

⇒ 「楽なこと」をやっている必要がある

ということになってしまい、しばらく経ってもどれも中途半端になってしまったり、自分の成長も感じられないということになりかねないと思っています。

それを回避するためには、やはり、「好き」だけでは弱く、「目標」に向かって意味があることをやっているという動機付けも必ず必要になるだろう、というのが僕の考え方です。

 

さて、上の2つの記事に戻りましょう。

 

一つ目の記事は、「努力の大切さ」というものを教えてくれています。記事の論調自体は非常にきついですが、目標に向かって真摯に自分の時間・人生を積み重ねていくというのは、辛いことでもありますが、その行為によって得られるものは非常に大きいでしょう。

 

二つ目の記事は、「とはいえ、『逃げる』という選択肢は、常に持っていていいカードの一つなんだ」ということを教えてくれています。目標をたて、それに向かって努力していても、そこには色々な障害があるでしょうし、時には(ほとんどは)自分の意志ではどうしても取り除けない障害にぶち当たることもあるでしょう。ただここで、これが決めた道なんだから!と戦い続けることはかえって自らを苦しめ、時に取り返しのつかない傷を負ってしまうことになりかねません。漫画の中に描かれている「普通の人なら逃げ出しちゃうガス漏れの現場から最後まで離れず向き合い続けた逃げなかった人」という一コマが本当に見ていて辛いです。

 

でも!

 

逃げずに戦い、その状況を乗り越えることも、成長のためにはとっても大切なんですよね。。。

(この話はまた別で)

 

結論としては、「逃げること」っていうカードを常に持ち続けながら、目標に向かって「がんばり続ける」っていう生き方が僕にはしっくりくるし、ずっと目指していたい生き方であるなぁ、ということを改めて考えて(整理する)いいきっかけになりました。