今日、こんなニュースが出ていた。
リンク先は、日経新聞Web版だが、記事の中に以下のグラフが掲載されている。
このグラフを見た時、咄嗟に違和感を覚えたんです。
「定年後も働きたい人が増えている」
⇒「働きたくて、働いている人ってどれくらいいるんだろうなぁ」と。
で、下の方を読んでいったら、年金の支給開始年齢が引き上げられると。
なんだ。 結局、やっぱりお金ないから、「働かざるを得ない」んじゃないか。。。
別の記事に当たっていたら、少子高齢化のため、労働力の維持も目的だ、と。
こうやってみていくと、悪く言うなら、
1.少子高齢化で全体の労働力が不足していくのは、マズい
↓
2.高齢者に働いてもらわなければ!年金額も足りないしな!
↓
3.よし、まずは年金支給開始年齢を引き上げよう!
↓
4.(高齢者)マズい!老後のお金がないから、稼がなきゃ!
↓
5.「定年後を過ぎても『働きたい』です!」(というアンケート結果)
という、論理構造が見えてくる気もする・・・
と、何が言いたいかと言うと、
A.新聞やニュースの見出しだけではなく、中身もちゃんとみないといけない
B.日本の経済ってぎりぎりのところで回っているんじゃなかろうか?
Aは、当たり前なので、ここでは割愛して、Bについて。
上の論理構造って、ぱっとみ当たり前のように見えますが、裏には
1.少子高齢化で全体の労働力が不足していくのは、マズい
(全体の業務量を削減しても、業務の効率化によって、生み出す価値を増やす選択肢がある)
↓
2.高齢者に働いてもらわなければ!年金額も足りないしな!
(年金に代わる福祉のアイデアを生み出すという選択肢がある)
↓
3.よし、まずは年金支給開始年齢を引き上げよう!
(まず、そこなの!?)
↓
4.(高齢者)マズい!老後のお金がないから、稼がなきゃ!
(全体の所得が下がってきていることや、年金に頼った生活設計をしていることなど複数要因あるだろうが、つまりは、年金受給年齢が上がると、生活が苦しい)
↓
5.「定年後を過ぎても『働きたい』です!」(というアンケート結果)
日本の経済が元気なら、最悪、1~3で問題が発生していようと4で問題が発生しないだろうし、
そもそも、1~3での問題も軽微だろうな、と思うわけです。
あまり、深い議論にはなっていないですが、この記事から改めて日本経済、
マズいんだろうなぁという危機感を持った次第です。