まさきの漫画感想

まさきの漫画感想

面白かった漫画を紹介します

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この漫画は、船戸明里さんのビクトリア時代のイギリス、ロウランド伯爵家の人物を巡るストーリーです。

主人公は美しく生真面目な家庭教師レイチェル。彼女と伯爵家の次男、ウィリアムとの秘められた関係を軸に話は進んでいきます。ウィリアムが口を聞けないメイドに折檻をしているのを止めようとして、逆に凌辱されることになったレイチェル。当初は死んでしまいたい程の絶望感にさいなまれますが、ロウランド家で開かれたホームパーティーをきっかけに、二人の関係に変化が…。

とにかくキャラクターが素晴らしい。ウィリアムへの憎しみがいつの間にか淡い恋に変わり、屈辱にすぎなかった情事を快楽として受け入れ始めるレイチェルが、花が開くように美しくなっていく様子。欲望のはけ口に過ぎなかった筈のレイチェルの美貌、知性に惹かれ始めるウィリアムの動揺。ビクトリア時代の雰囲気を楽しむもよし、他の兄弟たちを交えて群像劇のように楽しむもよし、そして恋愛漫画としても楽しむもよし。

とても面白い。だから誰にも教えたくなく、ひっそりと一人だけで楽しみたい、そんな漫画です。