　2人の青年に。プロポーズを
　されていた。
　ひとりは、一部上場企業の御曹司。
　もう、ひとりは。三流企業の平社員。
　
　そして、私は。と言えば。
　平凡な家庭に育った。どんくさい女。

　傍から見ても。私の様な女。

　嫁さんにほしい❗️。と言う男など。
　いるのだろうか❓。
　疑問符だらけだっ❗️。
　そう、考えていた。

　ある日。この男性2人に。ほぼ同時に、食事に誘われる。
　方や、フランス🇫🇷料理を食べに行かないか❓。と。
　方や、美味しい。立ち食い蕎麦のお店に行かないか❓。と。

　私。迷いに迷う。このことが、自分のこれからの人生を決めてしまいそうな気がして。

　おふたり共に。返事はゆっくりで良いと。仰ってはいますがね。然し、この誘いに。返事は、早くしないと。と。感じている。優柔不断な自分の性格が…。嫌になるときが。多々ある。

　この、返事に。軽く返事はできない。
　それは、わかり切ったことだ。
　
　自分のこれからを決める日。それが、切々と近づいてきているからだ。

　決意。

　私は。平凡な人生を送ってきた。
　保育園も小学校も中学校も公立で
　高校・大学こそ。私立ですが。
　それでも、卒業をして。一部上場の企業に入社ができたのは。亡き父。母のお陰かな❓。とも思います。

　御曹司と結婚をすれば。
　この先、経済的に苦労をすることはないだろう。端的に言えば、お金に苦労することはない。然し、それで良いのだろうか❓。迷う。

　平社員の方と結婚をすると。経済的には、汲々の生活を共に送るかも知れません。

　どちらと、結婚をすると。幸せに。

　私の頭の中を過ぎる。迷う必要性などないじゃない❗️。

　そう。私は平凡。平社員の方と…。結婚を致します。これから、山あり谷ありの人生を送るでしょう。そのときに。手を携えて。苦難を乗り越えられる。そう言う男性と。人生を送るべき❗️。かと。

　私。その様に決心を致しました。
　フランス🇫🇷料理。より。立ち食い蕎麦を選んだ。のです。

　　　　　　　　　　　　fin.

鷺沢萌さん( 故人 ) の短編小説に。私の大好きな「グレーの層」がある。その小説に書いてある通りに。何気ない風景。平凡な風景の中に。幸せが見え隠れしている。のではないかと。私は思う。私は非凡な人生を送りそうですが。平凡な人生も。決して否定はできない。のではないかとも思う。そう、真偽は…。時間が解決をするのだ。

　聖書の一節を想い出します。「病めるときも。健やかなるときも。貧しきときも。富めるときも。共に寄り添い。」結婚とは、その通りだと思います。

　私の愛する人。岩崎さんに捧ぐ。次回お会いした時に。この言葉を言えるといいなっ❗️。「好きです。プライベートで。お付き合いをして下さい。と。」。僕は奥手です。上手く言えるかな❓。と。

　明日と言う日。未来は…。君と僕の為に来る❗️。

純白の結婚式。