おそようございます

 

 


退院してからはや3週間。

「先のばし」の女神に気に入られ、時間がたってしまった。
思うのは、良いことも、最悪なことすらも、過ぎていくのがあっという間ということ。



僕にとっての最悪の瞬間をお話ししよう。
ちょっとグロいお話しをするので、苦手なひとはここでバイバイ。




今回、僕が診断された「多発動脈炎性血管症」(GPA)という難病は
肺に発症している様子だったので、肺の組織を取る必要があった。




さて今回僕が頂くのは、

気管支鏡です

とにかく余裕かましていた。





以前胃カメラを飲んだ時に、打った鎮静剤があまりにも効いた為、そのときの一切に記憶がなかったから。

今回も無無意識のうちに終わっているだろう。と高をくくっていた。

ちなみによく勘違いされるけど全身麻酔ではない。(麻酔だと自発呼吸が止まる)




入院1週間前にまず激痛の咽頭からSWAB PCR検査をうけ。唾液ではなかった。

 


その日のうちに連絡がなく、コロナウイルス陰性が確定。

数日後、入院が確定。




不思議と今回は気持ちが軽かった。

6年前、TAFROで入院が確定したとき、最低4週間といわれ気分が落ち込んで(その当時は病名は定かではなかった)

眞島海君(元メンバー)を呼び出して肉を食べにいったよ…。

「食べたいものを食べれる」って当たり前じゃないんだよ。

 

 


今回引きこもりの僕にとって、入院ですら最高の気分転換。

検査日の前日から入院。

前日に医師からの説明があり、そこで鎮静剤の説明があり。

何度も何度も効くのかを確認しました。
 





覚悟の夜、病院食は、なかなかに美味。

 

 

しっかり味わえ、しっかりアミラーゼ合成しろ、コノヤロー。

 

 

 

 

iPhone12 のノーマルカメラで撮影

 

 


検査日は寝不足で迎えた。

いっそ寝不足で麻酔なしで寝てしまおう作戦。

内視鏡室は薄暗く2種類の麻酔を肺と喉に投与、そして点滴から安定剤

1.歯の治療で使う、あの甘い気持ち悪い注射を蒸気にしたものをひたすら深呼吸で吸い込みつづけ
2.薄暗い部屋で、気持ち悪さと安定剤で虚ろな僕に、定期的に喉に麻酔を噴射する悪魔的儀式をうけ




や ば い

まだ意識がある…

本来このあたりで、意識が飛んでいる予定のはずなのに。




絶望の気持ちのまま、そして横になるように指示される。

何かを頭からかぶせられ、口になにかを咥えさせられ、口を通して喉に入ってくる感覚。

「声がだせなくなります」

(あ、おわった…)

その言葉を最後に、感じている感覚が苦しいのか、よくわからない状態となる



時は経ち



次に感じたのが、自分の左肺のなかで何かが動く感覚。

完全に目覚める

後頭部の痛み。ずっと固い器具の上に頭を乗せていた為、血行不良で痛くなったのだろう。

また止まらない喉の反射。





オーマイ…まだ、終わっていなかった…

安定剤は完全に切れてしまったようだ。

そこから、しばらく最悪の瞬間はつづく。

そして最後「ちょっと、くるしいですよ~」の声とともに気管支鏡が抜かれ

や っ と お わ っ た

 

 

15分から30分というところが1時半の死闘。よく続けてくださいました。

もともと、取れないかもしれないと言われていた部位。

大漁だといいな。


そこからレントゲンなどの検査に
車いすで看護助手さんと向かっている際に


「コロナ病棟」の近くを通った。
ここは一般の患者はもちろん、業務上関わりのない医師や看護師も立ち入れないし情報も開示されていないという。

 

 


完全に通路や出入り口は封鎖され。映画のようだったよ。

見えないものを恐れるという本能がね、僕はあまりないのだけれど

病気そのものもそうだけど、よくわからないうちに感染し重篤化して

NEWSで報じられる、件数の1件になることが、恐ろしいと思った。




どうか、僕のまわりのひとは無事でいてください。



退院後、3週間。時々胸に違和感があるけれど

今のところ、無事。

TAFROもGPAも、とにかく稀な病気であるので、向き合っていくよ。

治療ははじまったばかりなり。



良い事も悪いことも、あっという間。

 

大事に生きよう。

 

 

2021の目標、死なないこと。とりあえず1か月達成。




Masaki Akaiwa