今は亡き父は
ホーチミンが好きで
リンや、その姉妹たちが好きで
父が
ここを訪れる時は
いつも
彼女達は
わが親のように、父に接してくれて
帰る時には
見えなくなるまで手を振るような。。
だから
ニッポンのお父さんの他界を
なかなか伝えられず
コロナ禍をはさみ
ずいぶん長きに亘り
「お父さんは元気?」
に
「うん、元気」
と
応える私がいた
今日
何気ない話しの流れから
父が五年前に他界したこと
そして
貴女たちに悲しい顔をさせたくなくて
ずっとずっと
長い間、黙っていてごめんなさい
を言うことかできた
5年の時が流れ
ようやく
私は
父が居なくなったことを
受け入れることができたのかもしれない
仕事帰りの道すがら
そんなこと思う
晴れたり
曇ったり
スコールきたり
猫の目みたいな空の下
サイゴンにて
感謝とともに
サワディ