数年前のDDT鎖国政策時代の話です。

そもそもそんな時代の事をいつ公にしていいのかも分からなかったけど、

DDTは他所の団体へ選手を貸し出しません。と何かのミーティングで言われました。


自分は

ああついにこの時が来たな。

とだけ思いましたが、その発言が出た時に数名の視線がこちらに来た事を覚えてます。


自分は別にその政策への不満は無く、

ああ…DDTを辞める時が来てしまったのかな、

と思いました。


そもそも何故に他団体へでたいと思ったかというと

そこでしか得られない経験があったからです。


シングルのメインイベント

タイトルマッチのメインイベント

ユニットを主導していく事

シングルマッチの時間切れ引き分け

ベテラン選手とのシングルマッチ

他団体同世代とのシングルマッチ


自分は全て他団体で初経験しました



プロレス甲子園

NGB

若手通信

インディーサミット

マッスル


これらのDDTが関わる同世代の大会やイベントから微妙に外れて、

どこにも出れませんでした。


自分が経験を積ませていただいたのはDDT本体と

他団体だったのです。


初めてのKO-D無差別級タイトルマッチだった、

関本選手との試合前に他の選手から大丈夫?

と言われて不安になってましたが

他団体の市ヶ谷や新木場で

シングルマッチを闘った経験があったので

それが拠り所となってました。


ユニット結成にしても、

獅子王軍 獅子一色が無かったら

酒呑童子は違う形になってたと思います。


自分のプロレスは他団体や海外での経験や人脈こそが柱になってます。


そんな他団体での試合ができないなら、

もう自分はDDTで闘っていく為の

他団体での経験がつめないし、


それならDDT退団するのはやむを得ないと思って挑んだ契約更改。


一通り説明を受けた後に

自分は開口1番にこう言いました。


DDTからの金銭での条件は何も問題ありません。

ただ他団体へ出たいです。

別にDDTから他団体へ斡旋して欲しいとかはありません、

自分の関係ある団体へ出たいです。


先日、阿部史典選手と試合をしました。

その前には岩本選手、石田選手と試合をさせてもらって自分の知らなかった若い選手達がインディーシーンに出ているのに気づきました。


自分はそういった選手と試合がしたいです。



高木社長は

まぁお前なら良いよ。

と言ってくれました。


これは我闘雲舞の現場監督就任の話をした時と同じです。


会社側からすれば

ほかの選手から、

何故、高梨は特例が許されているのだ?

と声が上がる不安もあるのに、

認めてくれた事に感謝してます。


あの時に自分の意見を通したから

今があると思うと同時に

今の阿部選手と闘うの事に

怖い位の恐怖と期待があります。

あの時の自分の判断の答え。

答え合わせは明日のBASARA新木場大会です。