みんな待ってたザ・ワンシリーズ、やっと復活です。
嬉しいですねー。

今回のレジェンダリーワン、カバーはGSV2.0 Pearlです。
コアはContrex Sym…(以下略
通称ワンコアです。

ワンコアはブランズウィック工場に変わって初の登場ですが、スペック上も見た目上もエボナイト工場時代とは変更点は無さそうですね。

ワンコアは転がり感とバックエンドのシャープさが特長で、ハンマーで人気のガスマスクコアと同様、唯一無二の性能を備えたコアです。

このコアはバックエンドまでフッキングに必要なエネルギーを保つ性能が非常に高いようなイメージです。
それでいて転がり性能も高くてドライエリアでのブレーキで急激なリアクションが出ないのでライン取りがしやすい。
高慣性のボールだと走ってキレるイメージになりやすいですが、ワンコアは低慣性で先のキレ感が出るため、特にスキッド後半の安定感や動きの読みやすさも兼ね備えてます。

特にワンコアの気に入ってる所が、軸移動と動きがリンクしてる点です。
僕の感覚を言葉にしてるんですが、説明が難しいですね。

とにかく軸移動とレーン上のボールの動きが一致しないバックエンドって扱いづらいんです。

軸はまだそんなに大きくブレてないのに曲がり出すとか、軸が大きくブレてるのに曲がってないとか、ありません?あ、軸ってのはPAPの事です。

エボナイトのボールってこの軸移動と曲がりの関係が非常に良くて、言葉通りまさに意のままに扱えるイメージです。

僕がボウラー人生で初めて惚れ込んだのはフィクサーっていうハンマーのボールだったんですが、上記の軸移動と曲がりのイメージに感動したのを覚えてます。
確かフィクサーのコアがUSBCルール改正前のV2コアだったんですよね。なのでそれ以降はしばらくエボナイト一筋でした。


話は逸れましたが、スキッドエリアで悪さをせず転がりも良くてドライエリアでは自然なブレーキングで苦も無くブレイクポイントまでボールを運べ、バックエンドではしっかりはっきり曲がる。そんな魔法のコアがワンコアです。
※ふざけてません。



カバーはGSV2.0 Pearl。
ザ・ウィン パールと同じカバーです。
強いパールですね。

あと、色がレジェンドワン・スーパープレミアムと一緒。
あれめっちゃ良かったです。何年前だろう?分からない。名前が長いので、『ボール何使ってる?』って聞かれた時『青いレジェンドワン』って言ってた。



そういうわけで、投げてみたボールの全体的な印象としてはまずオイルに強めです。
ワンコアの特長であるバックエンドですが、軽快でシャープなキレではなく、暴れ感を極力排除して確実に向きを変える安定性の高さが感じられるようなキレ感でした。

スキッド感はスムーズな印象。直線的で軽快にブレイクポイントに向かうというよりは転がり感を伴って安定したイメージです。



過去のシリーズと比べると、エボナイト工場で製造されていたインサニティー・アンギュラーワンがとても良かったのですが、それよりはオイルへの強さと安定感に性能を振った感じです。

スピードが回転に勝ってるタイプに合いそうです。

カバーが強いパールである特性上、フォワードロールが強くスピードが遅めのタイプのボウラーはロールアウトする場面がありそうです。
手前でパキって曲がって終了。的な。
そんな感じの時はあまり幅を取らずにオイルをやや使うライン取りをすると良いと思います。

カバーが強めなので箱出しでトラクションが邪魔なら表面加工も良いです。
1000番ポリッシュ仕上げなので、2000番〜3000番くらいにすると良いかも。

強い強いと言ってますが、ストローカータイプにはこれぐらいが多分ベストな強さだとも思います。
ワンシリーズの信頼感のあるバックエンドを感じられると思います。

僕で24〜27mlくらいのオイル量に対応します。
僕の用途としては内か外が出来上がってきた打ち時のタイミングで投げます。
強いバックエンドも相まってピンアクションが非常に良いので幅が出てきた時間帯でビッグゲームを連発出来るようなボールです。

同じカバーであるザ・ウィンパールとの比較では、曲がり形状の違いが上げられます
ウィンパールは全体的な動きにスムーズさがあり、大きめの曲がり幅ながら安定感が非常に高いボールでした。
もう一つ、ウィンのそのコアによる超持続的な曲がりにより思い描いた予想通りのライン取りを容易にしていました。
万能性が高く、扱いやすさに優れたボールですね。

そんな優等生なウィンパールに対してレジェンダリーワンは攻撃的な動きに仕上がっており、オイルへの強さや曲がり幅に大きな違いは無いものの、好みや用途によって明確に差別化されています。

今後もワンシリーズは様々なカバーを使用しながら展開していって欲しいものです。