黒夢の一夜限りの解散ライブ「THE END」に行ってきた。 

前にも書いたかもしれないけど、黒夢(sads/清春も)は、ある時期において、僕という人間を大きく形作った、もっとも強烈な衝撃の一つだ。 
あの日、絶頂の中で唐突に姿を消した彼らが、一夜限りとはいえ再び姿を見せるという機会を見逃すわけにはいかなかった。 

正直「今なお黒夢が最高」だとか、「活動再開してほしい」だとかそういった思いは全く持っていないので、あくまで記念碑的なつもりで足を運んだんだけど、結果的に大きく心を揺さぶられる、感動的な結末を体感できた。 

ライブの構成は、もっと黒夢全体を総括するような曲目か、あるいは大きくアレンジされたリプレイ的な展開になるのかと思ってたら、意外にもタイトル通りで最後の「CORKSCREW」ツアーをなぞるようなセットリスト。期待通りのFAKESTARのオープニングから、シングル曲を全く重視しない、当時のスタイルそのまんまだった。ただ、一曲一曲は今改めて聞いてみると、激しさはあるものの、楽曲としての完成度はソロやsadsのほうが明らかに高いなぁ、と感じた。まぁ別に、それはライブの満足度という意味においては全然どーでもいいんだけどさ。 

演奏スタイルも、もっと懐古趣味の黒夢至上主義者の価値観を破壊するようなアレンジをしてくるかと思いきや、比較的オリジナルに忠実。もちろん、サポートメンバーのクオリティは比較にならないほど高かったけど。個人的には、清春がギターをもってイントロを弾く少年をぶちかまして欲しかったけど、それは他のシングル曲も含め、今後ソロでもやっていきたい大事な曲ということで、今回は分けたのかも。今回の楽曲群は、そういった意味では本当に一夜限りになってしまうのかもね。 

アンコールでのSADSカバーはこの日の最も大きなサプライズ。 
確かに、CORKSCREWの後継的作品とも云える「ROSE~」の曲は、あのメンバーだったらもっとも相応しい曲。黒夢のメンバーがSADSの曲を演る・・・逆はあったけど、この想像を超えた演出には、思わず「す、すげー!」と興奮してしまった。でも、会場的にはもしかしてブーイング?と思い見渡すと、そこにはノリノリの13500人が。なんだ、みんな好きなんだ(笑)そんなところにも、愛を感じる会場でした。 

しかしなぜ、このタイミングでアンコールに組み入れたのか・・・黒夢と同時にSADSもTHE ENDか(笑)それは冗談としても、黒夢、ソロ、SADSみたいなつまらない枠にはめて見てしまうファンを嘲笑するような、強烈なメッセージのようにも思えた。それは「今を楽しみましょう」というライブ中のメッセージからも感じられた。ほんと、そのとおり。懐古主義にはうんざりします。そういえば数日前の清春ブログでモトリーグッズを自慢げに公開してましたが、もしかしてこの前フリだったのか!?というのは深読みしすぎでしょうか。 

そして、あっという間にライブは終了。 
ラストのLIKE A ANGELでは、さすがにいろんな思いがよぎり、あの日に戻ったような会場の大合唱に、涙があふれ、声が震えて歌えなかった。 
今を否定したり、何をやっても批判したりする人も多いんだろうけど、この日久々に武道館を訪れた人の何人かが、もう一度振り向いてくれたらいいなぁ。 

単なるライブを超えた、貴重な体験でした。 
声を掛けてくれた何人かの方、竜胆を預けたり迎えに行ったりでドタバタしていたので、会場に長居できず、お会いできなくてスミマセン・・・また、近いうちにどこかで清春を語りましょう。 


-SET LIST- (はじめくんより) 

01 FAKE STAR 
02 SPOON&CAFFEINE 
03 BARTER 
04 MIND BREAKER 
05 CAN'T SEE YARD 
06 BAD SPEED PLAY 
07 CANDY 

- 人時ソロ - 

08 MASTURBATING SMILE 
09 FASTER BEAT 
10 HELLO,CP ISOLATION 
11 YA-YA-YA! 
12 ROCK'N'ROLL 
13 C.Y.HEAD 

- メンバー紹介 - 

14 Suck me! 
15 後遺症 -aftereffect- 
16 LAST PLEASIRE 

- encore1 - 

17 HATE(SADS) 
18 See A Pink Thin Cellophane(SADS) 

- encore2 - 

19 S.O.S 
20 カマキリ 
21 Sick 

- encore3 - 

22 Like A Angel 
遅ればせながら、清春のニューシングル「五月雨」をGET。アマゾン配送遅杉。
本編はやや最近の傾向からチェンジした、軽快なテンポかついつもながらグッと聞かせるサビが印象的な名曲。そしてカップリングも最高。

中でも、4種類の限定リリースのうち最も強烈だったのがAの「ボヘミアン」のカヴァー。ボクはカヴァーって好きなんですよね、基本的に。アーティストの個性、原曲の素晴らしさ、そしてそこへのアーティストの愛や思い入れが感じられて。

中でも、この”清春のボヘミアン”には思い出があるのです。
ウチの奥さんは黒夢デビュー当時から清春さんのファンを続けているのですが、今を遡ること11年前の97年ごろ、黒夢のツアーさなかの愛媛(奥さんの出身地)の松山で、ライブ後にバーでカラオケに興じる清春さんとご一緒したことがあるらしく、その中で数々の過去の名曲とともに熱唱していたのが、この”ボヘミアン”だったそうです。

ちなみに、そこだけちゃっかり携帯で隠し録りしていて、その音声は何度か聞かせてもらいましたが、「な、なぜ清春がボヘミアン!?」と当時(付き合い始めたころ・・・SADS後半)は謎でしたが、時を経て、今こういった形で帰結するとは。そう思うと感慨深いものがあります。