映画やドラマを観て、「この人、いいな」と思うことはあっても、数ヶ月もすると賞味期限切れのように、記憶からその存在が薄れてゆきます。なんとも軽薄なものです。


けれど、今回は違います。
「この人、いいな♪」が、ずっと続いているのです。去年の秋、たまたまNetflixで『クロサギ』を見て、平野紫耀さんのファンになりました。




彼が、かつて大人気グループ・キンプリのセンターだったことも知らず、ただ「若手の俳優さん」くらいの認識でいました。ドラマ終了後、過去の映像をあさり、ますますその魅力に取り憑かれました。理由は、圧倒的存在感とスター性、歌やダンスのパフォーマンスもさることながら、演技やアクション、バラエティーなど多方面にわたる才能を持っているからです。


私の中で、人生初の“推し活”(ファンクラブ加入)がはじまりました。とはいえ、まだ熱狂的な信者というわけではありません。


というのも、ちょうど同じ頃、愛書家のちひろさんから、朝井リョウさん著『イン・ザ・メガチャーチ』をご紹介していただきました。AmazonプライムでNumber_iのコンサートを観て熱くなり、この本を読んで冷静になる。そんな繰り返し。



神宮寺君




岸君




この作品には、ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、そして、かつてのめり込んでいた側の姿がリアルに描かれています。推し活真っ只中の私にとって、まるで自分のすぐそばで起こりうる出来事のようで、面白かったです。

私自身お布施額は少ないものの、またフィギュアが欲しくなり、ファンクラブに入りました。晴れて“本物のiLYs”です。iLYs(アイリーズ)とは、Number_iファンの愛称で、「I love you」から来ているそうです。こういう愛称も、きっとファンダムマーケティングの一つでしょう。


ところで、今、ハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』を読み始めました。きっかけは、ふと、きれいな文章や詩的なものに触れたくなって……。『ギリシア語の時間』に続いて、2冊目の作品です。こちらの本は、これまた本好きmoneさんのブログで知りました。


その一方で、Netflixでは真逆の世界を観ています。『九条の大罪』に続き、『地獄に堕ちるわよ』。こちらは、なかなかの"汚れ具合"でした。