多様性について自然に学べる絵本
については
普段見ている限り、
英語絵本の方が
圧倒的に数が多い、
という気がします。
日本の絵本の
出版冊数は
諸外国に比べて
相当なものなのに、です。
振り返ると、
実は島国:ニッポンでも
昔から
「自分たちと違うもの」
に対する差別があり、
「部落」
「身体・精神の障害」
「在日朝鮮人」
他、様々な病気の人たちに対して
偏見を持ち、
攻撃を行ってきた
歴史があるので
多様性が叫ばれる今
子ども達向けに
多様性を伝える絵本が
もっと国内の作家さんにより
作られてもいいと思うのに
実際は
そこまで増えてはいません。
(発行部数狙いの本はいくつか出ていますが、
ここでは絶対に紹介しません。)
そんな中、
見つけました
読みやすくて
愛らしくて
楽しみながら
自然と
「色々あるからいいんだよね」
という感覚が残る絵本
しろねこかあさんと
くろねことうさんから生まれた
あかねこの話です
きょうだいねこ4匹とも
全くちがうあかねこ。
かあさんねこは心配して
しろねこになれるよう
白いミルクを
沢山飲ませようとしたり
とうさんねこは、
くろくなれるようにと
黒い魚を
沢山食べさせようとしたり
します。
そのままの自分が良いと
あかねこ自身は思っているけど
きょうだいねこも、
あの手この手で
みんなと同じにしてあげようと
試みます。
自分自身を受け入れてもらえないと
感じたあかねこは
苦しい思いを抱えたまま
家を出ます。
その先に待っていたものは・・・
あかねこはこの後
どんな道をたどるのでしょうか。
皆さんも想像を膨らませながら
読んでみて下さい。
なお、タイトルに書いた通り
裏表紙に描かれた絵に、
注目してください。
この絵が、
このお話の
全てだと思う。
ちなみに、
裏表紙に気付き
深いところまで
読み込んだのは、
7歳の娘Mimiです。
お話が終わってから
裏表紙の絵に至るまでの
お話を
頭の中で考えて
語ってくれました。
お話のながれについては、
途中まで
直接的過ぎて
説教くさいかなと
感じた面もありましたが
構成が素晴らしいし
西村敏雄さんの絵は
やはり
やわらかさも
力強さもあって
子どもにちゃんと
伝わります。
ことばは簡単なので
3歳や4歳でも
読み聞かせ絵本として
楽しめると思いますが
また6歳以降に読むと
子どもの違った感想が
聞けるかも
ぜひ読んでみて下さいね
ではまた・・・