昨日の早朝、
アメリカの出版社
SCHOLASTICの
facebook上の投稿で
エリックカールさんが
5月23日に亡くなられたことを
知りました。
写真の中の
優しく微笑むエリックさんを見て
この日が来たんだ、と
悲しくなりました。
91歳という年齢を考えても
いつか来る日だとは
わかっていたものの
寂しいものです。
ということで、今日は、
エリックカールさんを偲び
はらぺこあおむしの誕生や
その他の作品について
ブログに書き残しますね
The Very Hungry Caterpillar 誕生秘話
誰もが知る
「はらぺこあおむし」
の原書(英語)の
1969年の初版本には
「Printed in Japan」
と書かれているのを
皆さんはご存じでしょうか。
当時、アメリカでは
穴あきの仕掛けや
様々なページ幅の製本等を
引き受けてくれる会社
がなかったそうです。
そこで、絵本を見て
作品に惚れ込んだ
偕成社の当時の社長、今村廣さんが
印刷・製本を引き受けてくれる
取引先を探し、
ようやく出版にこぎつけた、
のだそうです
今村廣さんは
既に逝去されていますが、
日本の偕成社とエリックさんは、
その後も交流が続き、
1976年にはその偕成社から
日本語翻訳絵本が出版されました
偕成社からも
2017年来日時の写真とともに
追悼コメントが発表されいますので、
リンクを貼っておきますね
日本での「はらぺこあおむし」
日本では現在、
発行部数が430万部
を超えていて
この数字は、絵本の中で、
「いないいないばあ」「ぐりとぐら」に続く
3番目の記録だそうです
ということは、
翻訳絵本の中では
もっとも、
「お家に迎えられた絵本」
ということですね
(トーハン「ミリオンぶっく2021」調べ)
出産祝い用のセットも
発売されているので、
0歳の頃から
はらぺこあおむしに
親しんでいる子もいるはず
また、うちの子は
はらぺこあおむしの歌を
2歳の頃、毎日にように
熱唱していた時期があるので
この歌でより親しんでいる子どもたちも
いるかもしれませんね。
(作曲した新沢としひこさんが
出演されている歌動画を貼ります)
エリックカールさんの他の作品について
日本で一番有名なのは
「はらぺこあおむし」ですが
エリックさんは他にも
沢山の絵本を作ってこられました
あまりにもたくさんあるので
全ては紹介しきれませんが
ここでは
私のおすすめしたい絵本を
1冊だけご紹介します
どこへいくの?ともだちにあいに!
「14ひきのねずみシリーズ」
の生みの親、
いわむらかずおさんとの共作で、
表と裏(両方表紙ですが)から、
それぞれにお話が進んでいきます。
同じ内容の文をそれぞれの言語
(日本語と英語)で
同じ動物をそれぞれの絵で描いて、
それを表と裏から
読み進めていくと、
真ん中のページで
登場した男の子と女の子と動物たちが出会い、
一緒に遊ぶ、という構成です
日本語と英語で
動物たちの鳴き声の違いが
楽しめるのはもちろんのこと、
いわむらさんとエリックさんが
それぞれ、同じ動物を描いても
全然違った絵になることも
見ていてわくわくします
実は我が家では、
The Very Hungry Caterpillarと
同じくらい、
よく読まれた絵本です
May his soul Rest in Peace...
これからも
彼が生み出した作品は
ずっと先の代まで
読み継がれることと思います。
私も、孫やひ孫がもしできたら、
日本語でも、英語でも
エリックさんの絵本を
読んであげたいなと思います。
安らかに、お眠り下さい。