こんばんは音譜

今日はピアニストとして活動している(いた)

中学時代の友人宅へ遊びに行きましたラブラブ

 

彼女が住む場所は古書店の並ぶ

東京・神田に程近いこともあり

家には沢山古本のキレイなものを集めていて、

それはもうらやましかったですキラキラ

 

ちょっとだけ弾いてくれた音楽も

さすがでピンク音符

とても楽しいひとときになりましたおねがい

 

さて、そんなこんなでお出かけの影響もあり、

夜もふけてきた時間にブログを書いているため、

今日は夜に紹介したくなる、少し重たい色味の

民話絵本を紹介しようと思います。

 

トルストイ

3びきのくま

バスネツォフ え

おがさわらとよき やく

福音館書店

本体800円 +税

 

読んであげるなら 3才から

じぶんで読むなら 小学校初級むき

 

ロシアの民話と思い込んでいたのですが

原話はどうもイギリスのようです。

トルストイが再話したものが、日本で有名になったみたいですね。

 

何種類か、出版されていますが、

濃い色味で民話らしさのあるこちらの絵本を

手に取りましたクローバー

(大変有名な作品ですが、実は私、

最近まで知りませんでしたあせる

 

表紙は一見こわいしとっつきにくいと思われませんか?

ですが、開けるとそうでもないのです。

 

草花や、家の内装、くまの服に至るまで、

異国情緒を感じる

素敵な色味とデザインばかりです。

 

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《あらすじ》

 

女の子が森で迷い行き着いたのは小さな家。

ここは3びきのくまの一家が住む家で、今は散歩中で留守です。

おとうさんぐまの名前は、ミハイル・イワノビッチ

おかあさんぐまの名前は、ナスターシャ・ペトローブナ

ちいさなくまのこの名前は、ミシュートカ。

(読むとリズムが良く、不思議な響きでとても良いです。)

 

小さな家の食堂には

おおきなお椀、ちゅうくらいのお椀、ちいさなお椀。

おおきなイス、ちゅうくらいのイス、ちいさなイス。

もうひとつの部屋には、

大きなべっど、ちゅうっくらいのべっど、小さなべっど

があります。

女の子はこれを1つずつ吟味して、

ちいさなイスに腰掛けて、(→イスを壊してしまいます)

ちいさなお椀からスープを飲み、

ちいさなベッドで眠りました。

(全部こぐまのミシュートカのものです!)

 

そこへ3びきのくまが帰ってきて異変に気付き

各々 おおきな声、ちゅうくらいの声、ほそい声で

起きている出来事についてほえます。

 

最後は怒ったくま達から女の子が逃げ出してEND.

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全体的に地味な印象があるのですが、

何度も重版される名作とあって、

魅力に溢れたストーリーです。

 

私が注目したのは、

なぜか、くま達が、常識・良識のある登場人物に見えて

逆に、女の子は無法者に見えるところ。

 

これって、大人の感覚だと、

「?」と思うところなのですが

 

子どもはもしかすると、

(女の子の方ではなくて)

くまの目線で、女の子が侵入した事件を、楽しんでいるのかも?

そこに、深いしかけがあるのかもしれません。

 

まだ読んだことがない方は

ぜひその不思議な魅力を絵本を手に取り

感じて下さい星