天国への手紙 | 大切な子供たちへ

大切な子供たちへ

絶対守ってあげたかった子供の笑顔、守り切れなかった。。。。ごめんね。ママも一緒に連れて行ってほしかった。

りょうちゃん、元気にしてる?

 

今日はあられが降ってきたんだよ。

もうすぐりょうちゃんのいない5回目の冬が来るね。

 

4年半の間にいろんなことがあったんだよ。

 

りょうちゃんは病気になって抗がん剤の影響で免疫力が下がっているから、マスクを着けて学校に行くようにお医者さんから言われていたけど、クラスで一人だけのマスクはいやで着けないで行ってたね。

 

今はねコロナっていうこわい伝染病が世界中で流行ってしまって、マスクは当たり前。

していない人なんてほとんどいないんだよ。

 

家族もね、お父さんは自分の実家に行ってしまって、こちらにはほとんど来なくなっちゃった。

りょうちゃんがいなくなった家では幸せになれる気がしないそうだ。

 

ママとにんにはちょっとあきれてる。。。。。

誰もが悲しくて辛い時にそんな真似しなくてもいいんじゃない?って。

 

でもね、りょうちゃんが言ってくれた言葉が今でもママを支えてくれているんだよ。

 

「ママの遺伝子100%だから、ママが誰と結婚してもママの子供で生まれてきたんだよ。」って。

それなら、いつかママが生まれ変わってもまたママの子供に生まれてくるね。

 

「俺が死んでも、お前(ママ)は生きろよ。絶対についてくるな・・・」

 

こちらに顔を見せずにママの手を握って言ってくれた言葉。

ちらっと見えた目には涙が溜まっていたね。

 

もうこの頃は自分の命の期限があと半年って知っていたのかな。

 

だから生きてるのが本当に辛くて、楽になりたいって思う時はいつもりょうちゃんの言葉を思い出してる。

 

あんなに生きたいって、きつい治療を何回も耐えていたりょうちゃんを見てきたから、ママもちゃんと生きなきゃって思うんだ。

しっかり生きたらきっと神様がご褒美に天国でりょうちゃんに逢わせてくれるかな?

 

今ねボランティアやっているんだよ。

 

一つはね、悲しんでいる人や悩んでいる人の言葉を聞いてあげるボランティア。

難しいけど、でも「きいてくれて、ありがとう・・・」って言われると、なんか自分の心が温かくなるの。

 

もう一つは点訳のボランティア。

目の不自由な方が読みたいって希望する本をちゃんと届けることが出来るように。

 

まだ勉強中だけど、宿題が多くてさ、まるで受験生みたいに毎日夜中の2時、3時まで起きてるよ~!!

りょうちゃんも本当は受験生だね。

お医者さんになりたいって言ってたから、今頃必死に勉強していたかな?

見たかったな・・・

 

髪の毛も今のばしてる。

もともとロングだったけど。

ヘアドネーションするために腰ぐらいまで伸ばすつもり。

 

治療で髪の毛が抜けちゃって、鏡を見て、「ひぇぇぇ~!」って、ふざけて思いっきり笑ったかと思ったら、すぐ布団に潜り込んで泣き顔を見せないように泣いてた姿、今でもちゃんと覚えてる。

同じように抗がん剤や薬で髪の毛を失ってしまった子供たちの悲しみが少しでも癒されるためのお手伝いになればいいなと思ってるよ。

 

まだもう少し考えていることも・・・・・・

だけど今はこれで手一杯、ずいぶんと年を取ってしまったおばあちゃんの介護や病院の付き添いもあるから、少しずつ。

 

いつか逢える時が来たら、いっぱい報告するから待っててね。

 

ちょっと無理しすぎたら、血液の持病(覚えてる?)をこじらせちゃって、秋から病院に通ってるよ。

 

週に3回の注射と、手足の麻痺がでちゃったから先週からリハビリも始まったの。

 

作業療法と理学療法、両方のリハビリ。

 

バーにつかまって歩く練習したり、粘土や、小さな棒を使って指先を動かす練習をしたり。

りょうちゃんと同じだね。

あの頃りょうちゃんは何を思っていたのか考えながら、同じようなリハビリを受けてるよ。

 

ママはもう少しこちらの世界で頑張るね。

 

また寂しくなったら手紙書くね。

パソコンだから手紙じゃないか?

小さなことは気にしなiいwww

 

じゃあ、またね~!!