ご無沙汰しています。マサえもんです。最近はTwitterに篭りきりだったので、amebloの変わりっぷりに驚かされています。尤も、僕の方は相変わらずドラえもんやケシカスくん達と仲良く?してます。
社会人生活も3年経ち、そろそろ潮時かと、時折ハローワークに通っています…と言っても、検索機のパソコン前で鎮座しているのが主ですがw

今回は、最近観た映画の中で、とりわけ面白く皆さんにもオススメしたい作品がございましたので紹介させていただきます。

その作品は…
『魔女見習いをさがして』(2020年11月13日公開/配給:東映)です。
この作品は、テレビアニメ「おジャ魔女どれみ」放送開始20周年記念として公開された作品で、元々は5月に公開予定だったのですが、昨今のコロナ禍の影響や制作上の都合により、先月に延期されました。


ここからは、大まかな内容と昨日までの段階で4回鑑賞してきた中で気になったことや感想などを項目ごとに振り返っていきます。



【注意!】一部ネタバレを含みますので、未見の方は、このままリターンして映画の鑑賞に行くか、当日の上映が終了している場合は「デュエル・マスターズ スーパーデッキ蒼龍革命」を買って遊びましょう。

ストーリー

愛知県出身の大学4年・長瀬ソラ(24)、東京在住のOL吉月ミレ(27)、広島県尾道出身のフリーター・川谷レイカ(19)の三人は、アニメ『おジャ魔女どれみ』に登場するMAHO堂」のモデルになったとされる鎌倉の洋館で運命的な出会いを果たします。

三人はそれぞれ『おジャ魔女どれみ』のファンであることと、私生活で悩みを抱える"ワケあり女子"であることが共通点であることから、意気投合し『おジャ魔女どれみ』ゆかりの地をめぐりながら時に励まし合い、時に喧嘩をして交流を深めていき、最後に自分達の持っている"魔法"の存在に気づいていく


感想

個人的にはとても楽しめ、観ると元気をもらえ、背中を押してもらえる素晴らしい作品でした。

僕自身「おジャ魔女どれみ」は姉と一緒に無印から最終シーズンまでリアタイしていたのですが、恥ずかしながら内容はほとんど覚えていませんでした。しかし、内容をほとんど覚えていない僕でも作品の世界観に自然に入り込め、主人公達に共感することが出来ました。

この作品が伝えたかったであろう「誰しもが自分だけが使える魔法を持っている」というメッセージは非常に伝わってきました。そして3人それぞれの魔法を合わせる「マジカルステージ」その結果が映画のラストで描れる。そのゴールがとても素晴らしいものでした。



今作は『おジャ魔女どれみ』がキッカケで知り合い、友達になった3人にスポットが当たっていました。しかし、特に所謂オタク文化とSNSが広まった昨今では『どれみ』に限った話ではなく、他の創作物や趣味でもそういった関係が生まれるであろう、リアリティが感じられました。実際に僕自身も『ドラえもん』の大ファンで、SNSで知り合ったフォロワーの皆様と藤子・F・不二雄ミュージアムや関連イベントでお会い出来るのが楽しみのひとつであることから、彼女達に共感できたのではないかと思います。


キャラデザ

本家どれみシリーズと同じ馬越嘉彦氏が担当されていますが、『どれみ』と比べるとリアルよりになっていました。それでもデフォルメやギャグ顔は相変わらずの『どれみ』全開でしたが(笑)

一方で幼少の頃の3人は『どれみ』のデザインに近かったですが、それは恐らく幼少の彼女達は、どれみ達のような魔女見習いが持っている「魔法」を心の底から信じており、大人になり、いつの間にか「魔法」を信じなくなった彼女たちはリアルタッチで描かれているのではないかと思います。その辺の対比も面白かったです。




キャスト

メインキャラは森川葵さん松井玲奈さん、ももいろクローバーZ百田夏菜子さん等、ほぼ全員がタレントや俳優で構成されていました。アニメや吹き替えのキャストに話題づくりの為に、容易にタレントを起用する考えは正直あまり好きではない(当たりの場合もありますが)のですが、今作の場合は、逆にリアリティが出てきてよかったです。特に主役ヒロイン3人は実際にどれみのリアル視聴者であったことから、それぞれの役により一層深みが出ていてよかったです。また。カメオには当時のおジャ魔女声優が多く出演していたが、恥ずかしながら初見では春風姉妹しか分からず、スタッフロールでようやく気がつきました

また、レイカの尾道ことばのイントネーションが、岡山出身の僕が聞いても大きな違和感を感じることなく、自然なものに感じられました。これは広島出身のおんぷ役宍戸瑠美さんらによる指導もあったのですが、百田さんの演技力にもセンスがあったものだと思います。


印象に残った場面など

4回鑑賞したのですが、特に岐阜県飛騨高山でレイカが生き別れた父と再会するシーンでは、毎回心臓のドキドキが止まりませんでした。僕個人、あの場合では誰が悪いのかハッキリと明言できませんでした。ミレも「魔法を信じて魔法玉に願いを込めよう」と言ったのも彼女の親切心であり(後の「楽しい旅行が台無しね」発言はいただけませんが…)、レイカも再開した父から拒まれたショックをミレに八つ当たりする気持ちも分かります。そして、レイカを拒んだ父の気持ちも許されるものではないのかもしれませんが、彼の置かれた環境を考えると分からないものではありません。簡単に誰が悪いとか特定の何かを責められないやり場のない感情が込み上げてきました。因みにここでレイカの父の苗字が「玉木」であることが判明。もし彼女が父の姓を受けていたら「玉木レイカ」ということに


それだけにそれ以降のシーンがとても清々しいものでした。帰りの電車の中でミレは、どれみちゃんはどうやって仲直りしたのかソラに問い、ソラのアパートでBlu-rayを鑑賞します。(この時に見ていたのは『おジャ魔女どれみ#19話「どれみとはづきの大げんか」という話)素直に謝る姿に心を打たれ、単身尾道へと向かい、レイカに謝罪。そしてレイカの絵画修復士になるという夢の足枷となっていたマダオダメ彼氏に制裁を与え、彼女に上京を薦めます。そして、ミレ自身も自分を邪険に扱っていた会社に見切りをつけて辞表を提出します。このシーン、個人的にめっっちゃスカッッッ!!とするんで、是非実際にご覧ください。因みに、ミレと同棲同居を始めて以降、レイカの言動に少しずつミレの要素が随所に現れてきているので注目です。


そして、物語後半。ソラの教員試験終了記念旅行として、どれみ達が修学旅行で訪れた京都、奈良へ向かう道中で大学4年の青年・大宮竜一と知り合います。元々気さくで優しい性格であり、彼も『おジャ魔女どれみ』特に瀬川おんぷの大ファンであることから3人と距離を縮めていきます。特に面食いの気のあるソラは彼の優しい性格に惹かれて、好意を抱いていきます。ですが、大宮は人との距離を取るのが苦手で、それが原因となってか過去にはSNSが炎上したこともありました。僕自身も彼と似たような性格で、人との距離の取り方で失敗してしまい、結果的に人を傷つけ、迷惑をかけたこともありました。それ故に彼にはヒロイン3人とは違う意味で共感を抱きました。


そしてもう一人、彼女達と関わってくる人物として忘れられないのが、ヅラでも623でもない、矢部隼人である。彼はミレの後輩社員であり、ミレの数少ない理解者です。ミレが理不尽な異動をかけられた際には人事部へ掛け合おうとしたり、上京してきたばかりのレイカに攘夷志士安全なタイプのガールズバーのアルバイトを紹介したりと帆走してくれます。実は彼はミレに対して好意を抱いており、レイカは出会って数時間でそれに気づくのですが、ミレはレイカに指摘されるまでそれに気づきませんでした。因みに、ミレは矢部からの好意に気が付いた際にレイカの「鈍感」という言葉が頭を駆けめぐり、最終的に動揺を隠しきれずに気持ちが「ドッカ〜ン」と爆発する描写があるのですが、このシーン、「鈍感」と爆発の擬音「ドッカーン」、更には最終シーズン『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』とかけている洒落だと気がついた時には個人的に久し振りに目から鱗が落ちてきました。


○最後に

この映画では彼女達の元にいくつもの事件や分岐点が立ちはだかりました。ですが彼女達は果敢に立ち向かう時もあれば、一方で逃げるということもしました。最善策を一つの正解とせず、彼女たちなりのやり方で攻略していく姿にも心を打たれ、逞しさを感じられました。

彼女達の物語は、この映画でひとつのゴールを迎えました。しかし、それと同時にこの映画の終わりからまた新しい物語が始まります。これから彼女達の元にどんなことが起こるのか、それは神のみぞ知る世界です。ですが、彼女達はこれからも自分達の持っている"魔法"で悩みや苦難を乗り越えていくことでしょう。

これまでに観た映画の中では5本の指に入るくらいの名作でした。皆さんも是非劇場で彼女たちの「終わらない物語」の始まりを見届けてください。よろしくお願いします。


(画像出典:映画『魔女見習いをさがして』より)