銃のストックって意外と色んな形があって、面白いよね。
その堅牢さにおいては固定式に勝るものはないと思われるんだが、狭い車内での収納保管なんかを考慮して折りたためたりするものも多いですね。
もともとはそういった収納や輸送時のコンパクト化が目的だったと思われるんだけど、最近の奴は装備や体格に合わせて調整出来たりチークパッドがついてたりとなかなか豪華になっているみたいですね。
そんなコンパクト化機能の実現に色んな形式があるのが面白い。
MP5みたいなスライド式やM16系のテレスコ式、ショットガンに多い上フォールディング式にAK47SとかMP40みたいな下フォールディング式。
さらにはAKS74Uなんかは横フォールディングですね。
そしてそれらは、その銃の外見的特徴を左右する大きな要素と言えそう。
しかもその形状にきちんと意図があったりするのがたまらなく面白い。
例えば89式とAKS74Uは共に横フォールディングのスタイルだけど、セレクターレバーの位置の違いによって折りたたむ方向が違う。
ショットガンに上フォールディングが多いのはポンピングにもローディングゲートにも支障しない位置ということだよね。
mini Uziのストックの妖艶なカーブはEJポートを避ける形状だったりと、意味を考えると面白い。
じゃあフルサイズのUZIはどうなんか、と考えるとこれまた大変良く出来ています。
2段折り曲げのストックは非常にコンパクトになる上に、見た目も本体との親和性の素晴らしいこと。
コレ最初からこのストックなんだと思ってたんだけど、当初設計時には固定木ストだったとしって驚愕。
まるで「アリタリアカラー」と「ストラトス」の如くぴったりデザインが溶け合ってるじゃん!
軽く叩いて伸ばす仕草もかっちょいいし、UZIとメタルストックはもう切っても切れない一体感なのです。
もちろん最新のNEガスブロUZIもその辺はばっちり再現してあって、少々のガタつきはあるものの素晴らしいプロポーションなのです。
壁とかに立てかけておくならストックを伸ばし、椅子とかに置くときはストックを畳んでコンパクトに。
巷でよく言われる「ロボット三原則」の「合体・変形・ドリル」に通じるものがあるよね。
合体:マガジン装填とかサプ装着
変形:ストックの伸縮
ドリル:タマの発射
みたいな。
そんなナイスなUZI。
ストックを畳んで傍らのイスに置いておいたものを持ち上げようとしたならば、、、
「ぐにゃり」とした嫌な感触。。。
なんだなんだと四方くまなく検めたならば。
黄色がボディのラインで赤がストックのライン。
なるほど、ストックの関節が緩くて?折りたたみ時に持ち方が悪いとストックがちょいとナナメに偏ってしまうということか。
ボルトの緩みとかではなく、多分ヒンジ部分のリベットが緩いんだなこれ。。。
この斜めズレによって、ボディにも擦り傷がついてしまう模様。
これはいかん。。。
恐らくここから傷の範囲が広くなることはないんだろうけど、これでは折りたたみ時のロック部分のかかりが浅くなるので痛みやすくなってしまい、ゆくゆくは削れてロック不能になってしまうかも知れないっ。
そうでなくても関節部分をこじるような動きではあるので、ピン?リベット?が緩くなってしまうだろう。
改善の必要アリですね。
だがどうやって、、??
ひらめいた。
ストック折りたたみ時の横方向への可動域を物理的に制限してやればよい。
具体的には、グリップ根元のストック固定用のラグ?に詰め物をしてやればよいのだっ。
幸いにしてmini Uziの初速調整で使用したゴム紐がいい感じのサイズ。
こいつを使ってみようっ。
物の試しで、切り取ったゴムひもをラグに詰めてストックを折りたたんでみる。
寸法的には問題なさそうだがその効果は?
ダメだっ、ゴムでは柔らかすぎる模様です。
ゴムを挟んでも、折りたたまれたストック部分を握って持ち上げるとやはりグニャリとくる。
本体の重量があるのも原因だよなきっと。。。
もっとしっかりした素材で、加工しやすいものは何だっ。
机の上に視線を走らせたならばその先には、、、、!!
割り箸。これだな、うん。
これなら剛性も確保出来るし、本体に傷をつける恐れもない。
テキトーな長さに切り取ったものをラグに挟みこむに、固定に使うのは、、、
久々に登場のブルタック。
適量を使えば固定の強度は十分に確保できるだろうし、剥がすときにも表面を巻き添えにする恐れが少ない。はず。多分。知らんけど。
一応、タミヤマーカーで黒く塗って目立ちにくくして装着っ!
存在感は最低限っ!
その効果はばっちりだぜっ。
むんずと掴んで持ち上げてもストックのズレは発生せず。
多少ラフに扱っても問題ないぜっ。