とりあえず形にしたMP40。
簡単にレビューしてみようず。

材質は、シャシー&フレーム、バレルなんかはABSだが
ストックは勿論、グリップフレームも亜鉛合金製だ。
特に巨大なグリップフレームが金属なのは、普通に保持するだけで冷たい感触が
愉しめて大変よろしい。

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スチールプレスのマガジンを左手で保持すれば、
普通に構える分には触れている部分の大半が金属と言うことになり
ホンモノっぽい気分を高めてくれる。

グリップパネルやシャシーのカバー部分は実銃ではベークライト製なんだが
モデルガンではABS製。
日本製モデルガンらしく、ちょっと「キレイすぎる」造形にはなっているものの、
色は若干赤紫っぽくなっており、少しでも似せようとした心意気が
ひしひしと感じられる税。

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メカの再現も、雑誌で見たものそのままで感動モンである。
特に、リコイルSPのテレスコチューブの存在はこのキット作るまで知らんかった!
あんまり有名な話じゃないんかいな?

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メタルフォールディングストックは、AK47と同じようなタイプでかっちょいい。

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ストック自体はがっしりとしているものの、銃本体への固定箇所で回転方向ににすごいガ
タツキがある。
UZIよりもシンプルな構造なのに、UZIよりもガタがある気がするwww
ヒストリーチャンネルの「ドイツ軍の銃」の映像の中でも結構ぐらついていた気がするので
まあ実物もそんな感じなのかしん。

ストックに関してはもうひとつ。
これも実物同様ということになるとおもうんだが
展開・収納の操作時に、ピストルグリップで指を挟みやすいwww

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これはやり方が悪いのかな?練習しなきゃ。


そういえば、マガジンがピストルグリップから少々遠いのが数少ない欠点か。
UZIならグリップの中、AR15系やMP5系でもトリガー直前にマガジンがあるんだが
MP40では トリガー→広々とした「持つとこ」→マガジン の配置になっている。

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これはMP40の原形が、機関部後端にトリガーを配置する木ストのMP18だからなのかな?
当時の木ストライフルっぽく機関部後端にトリガー + その前方向にボルトストロークの確保 で
マガジンが遠くなってしまっている訳か。
ほぼ同じような時期のトンプソンM1921なんかはトリガー直前にマガジンが挿せるが
その為に機関部がトリガー上後方に突き出しており、ストックはその突き出しの下から
後方に生える形でくっついてる。
このデザインはよく纏まっているし当時としては革新的なデザインだったに違いない。
マガジンが遠いほど、テコの原理でグリップを支える手の力が必要になるし
暗闇での手探り装填の時なんかは位置が解り難くなっちゃうもんね。
あれ?トミーガンってあんま興味なかったけど結構凄い?
でももしMP40の機関部が、トリガーより後方に突き出す形だったら
イカしたフォールディングストックもまだ生まれなかったのかも知れんのう。
当時の銃でフォールディングストック仕様のものというと、なんかM1カービンの
空挺仕様のやつの、横向き折り畳みくらいしか思いつかん。


そして、依託射撃用のバレルプロテクター(?)。

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昔からこの部品が何の為に存在するのか、どんな動きをするのか謎だったが
ググれば一発で出てきてしまった。
確かに当時の他の銃は木ストがマズル付近まで保護していたり、
放熱バレルジャケットがついてたりするもんな。
それらを省略した結果必要と判断されたパーツっちゅうことか。
また賢くなってしまった。

何の変哲もないスリングスイベル。

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・・・なんだが、実は左右入替が可能であることはさっき知った。

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リア側は最初から左右兼用、フロント側もバレルナットを緩めてスイベルを回転させることで
反対側に向けることもできるスグレモノ。
オマケにそれを固定するバレルナットは板バネ+スクエアノッチで
カッチリと固定ができちゃう。もう至れり尽くせり。本当によく出来ているのう。


マズルキャップ部分。

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ネジが切ってあり、UZIのバレルナットの緩み止めを更に簡素化したような形で
固定してある。
小6の時に見た雑誌では「キャップは交換出来る」としか書いてなかったので
「何のために」交換するのか不明だったんだが、
ググってみると専用サイレンサーがあったみたい?
サイレンサー付MP40とか見たことないんだが。
そういやstg.44のマズルも似たような形してるけど、もしやあれも
同じ作りになってるのかな?


MP40に込められた色んなアイデアや工夫を実際に手にとって確認してきたが
これもいきなりその形になった訳じゃないんだよね。
WWIの塹壕戦からMP18が生まれ、コストダウンや生産効率アップという必要性が生じ
MP38を経てMP40に進化した。
その過程は、不必要なものをそぎ落としていく過程だった訳よ。
歴史を経た軍隊モノの「物」ってムダや飾りが排除されているのに、
否、排除されているが故の
美しさ「機能美」が備わっているんだなあ、と、まとめてみた。おしまい。

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