コロナにかかり退院の日に採用されていた会社から取り消しとなり
無職となった私に
救いの電話がありました。

以前採用を辞退させていただいた会社(病院)の人事の方から再度連絡があり

半年後に定年退職される方がいるので
その方を引き継ぐ形でゆっくりと仕事を覚えてくれればいいという事で病院での勤務は未経験だったのですが採用していただきました。


身体の倦怠感と日によって頭痛がありましたが
鎮痛剤を飲んで仕事に没頭する事により
身体の辛さを忘れる事が出来ました。

そこの職場は3人長く勤めている方達がいらして
私の他にもう1人派遣の方が新しく入ってきました。
その方とはすぐに仲良くなりましたが
古参の方3人とはあまり交わえる感じはしませんでした笑

未経験ですが定年の方の引き継ぎでゆっくり時間をかけてという事でしたが、
まったく放置でした。
でもそこは割り切って仕事はしっかり覚えないとと必死でした。帰りの電車や帰宅後もその日取った殴り書きのメモを見返しノートに写したりととにかくいただいたこのお仕事ずっと続けていきたい!!
仕事は楽しかったのですが
どうにも古参の方のクセの強さが…

入社して2週間くらい経った時、換気のために窓を開けた瞬間、みんなが「臭い!!」と言ったのです。近所の下水の匂いがしたらしいのですが、
私はわからなかったのです。

この時まで気づかなかったのですが
嗅覚が戻ったと思ったのに実は臭い匂いを感じる嗅覚は戻ってなかったらしいのです。
香水やアロマオイルを意識して嗅ぐようにはしていたのですが、100%は戻ってなかったのです。

私が臭い匂いに気づかないとわかった瞬間
3人の顔つきと目つきが変わりました。


1番上の立場の人が
「○○さん(私)、もしかしたらコロナまだ治ってないんじゃないの??
いますぐPCR検査してきてよ!!」
と怒鳴り始めました。
コロナになったのは3ヶ月も前の事なのに。


「私達は医療従事者として、絶対に外食なんてしないし、美容院だって一年くらい我慢してるのよ!とにかくコロナにかからないようにどれだけ注意してると思ってるのよ!!!」




私だってコロナに罹りたくて罹ったのではない。
同僚と昼食を共にしたのだけだったのに。 


私は人として認められない存在なのかな…

帰りの電車で大きめにマスクを広げると
グングンマスクが涙を吸ってくれました。

続く