2023.05.03「サイドバイサイド」鑑賞メモ

舞台挨拶は当たりませんでしたね。

直接観れるのは卒コンまでお預け。

感想としては思ってたより、世界感に引き込まれて楽しかったこと。
正直公開後の世間反応からもそんなに話を聞かなかったので、飛鳥ちゃんを観に行くだけと思っていったけど、不思議な世界感で楽しめた。

ただ最後まで何を主題としているのか解像度の上がらない作品だった。

過去の後悔を正したい、後悔ないように生きること
なのか
今を受け入れて自然に生きていくこと
なのか

映画前半は過去の出来事から思いの強い生霊の話からこれまでの人生で
後悔や伝えたい思いを元にどう生きていくのかを強く暗示する描写

後半は生霊などの思いの話は姿を消して、今の状況にどう向き合っていくのかという描写が強かったと思う。

個人的には前半と後半で描写の違いが強いと思ったことも主題の解像度があがらなかった部分の一つ。

ただただ飛鳥ちゃんがある意味ありのままな感じでありながら、微妙な心理描写を表現していてよかったけど（笑）
本人に近い「陰」の部分の強い役でなんとも言えないダークさ、闇の部分と坂口健太郎との再会や子供との関係から「光」の部分を見せ始める感じがうまいなと思った。

生霊の伏線回収や最後の牛とのやりとりの回収など説明してほしい部分は多々あったけど、読み手の想像力に委ねられる作品は色々な解釈が出来て楽しい。