編集者になって、初めて教えられたのは、
タイトルを強くすることの重要性だった。
タイトルを、強く、短くすること。
これが読者を惹きつける。
タイトルが魅力的でなければ、せっかく書いた記事も読まれない。
読まれる記事になるための第一次選考。
それが、良いタイトルがどうかだ。
では、具体的にどのようなタイトルが人を惹きつけるのか。
いくつか例を挙げてみる。
①外見、話し方、考え方……「生理的にムリ」の正体
②70歳まで第一線で稼ぐ! 人気教授の「無敵キャリアデザイン教室」
③激変! 「日本版ジョブ型」で浮かぶ人、沈む人
どうだろうか?
読みたくなるようなタイトルはあっただろうか。
じつは、この3つはタイトル付けの代表的な型にはめられたものだ。
それぞれ、どのような狙い・仕組みでつくられているのか、簡単に解説しよう。
①外見、話し方、考え方……「生理的にムリ」の正体 ⇒ 列挙型
本文の内容を抜き出し、その結論をぼやけさせて、最後まで読みたくする手法が、この列強型。
これを見た読者は、おそらく本文の内容にだいたいの当たりをつけることができる。
だが、結論だけは予想ができない。これが、読みたい欲求を掻き立てる。
②70歳まで第一線で稼ぐ! 人気教授の「無敵キャリアデザイン教室」 ⇒ 協調型+数字
「70歳」「第一線」といった強い数字を入れつつ、「無敵のキャリア」というパワーワードで
読み手の興味を引こうとする型、「人気教授」が説得力を強化しており、
インパクト+効果+説得力が濃縮された構成になっている。
③激変! 「日本版ジョブ型」で浮かぶ人、沈む人 ⇒ 比較型
好事例と悪事例を比較することを示した型。読まなければ、損をしてしまうような、
読めば得ができるような印象を与えることで、欲を掻き立てることができる。
このほかにも、タイトルの型は多く存在する。
皆さんも、町でタイトルや見出しを見たとき、
それが、どのような意図でつくられた言葉なのかを考えると、
思わぬ発見があるかもしれませんよ!
それでは、このあたりで