5月8日のフライトにてインド・ネパールの旅がはじまる。海外の一人旅ははじめて。これも一つのタイミング。ちょこちょこと気のむくままに日々を記録をしていこう。

さて、いまはまだ出発前。そして数日前の話。
家で旅の荷造りをしている時、新しい旅ということもあって、いったい何を用意すれば良いのだろうか…これじゃあ荷物は重いかな。とか、あれは必要?これは不必要?とかあれこれとやっているうちにいつのまにか頭がグルグルとしてきた。
日が近づくごとに自分の感情が分からなくなってきた。自分は旅に本当に行きたいのだろうか?と憂鬱になる。

そんな時に姉ちゃんが実家に帰って来た。
やっほー元気?久しぶりー
「旅の前はどうしても憂鬱になるもんだよね。初心っていう言葉は普通、それをやり始めた瞬間のことを言うけれど、本当はそれよりももうちょっと前の段階、 それをやってみたい!と初めて思った時のことを初心っていうと思う。やってみたいなと思い付いたその時が一番ワクワクしてるよねー。」そんなことを言っていて
「あーたしかにそうだよな」なんて話をしながらダラダラと過ごしていると、その日の間に〈初心を忘れずに〉って言葉を3回も4回も目にした一日だった。
すでに荷造りすることが億劫になってきていたし、あれだけ楽しみにしていた旅も日が近づくにつれ気持ちも盛り下がってきた。
「旅がしたい!」と決めたあの時のワクワク感を思い出しなよってメッセージなんだろう。
これも良い機会だし、初心を忘れないためにここに旅のキッカケを記しておこう。


約二年くらい前、鉱物博士のケント君からネパールのヒマラヤ山脈にあるシヴァが住むとされる聖なる御山‘’ガネッシュヒマール‘’から産出された水晶をミネラルショーのお土産に買ってきてくれた。
透明度が高くて、弾丸のような形をしていて凄くエネルギッシュな石だ。
その石を手にしてぼくは地球ってすごいっ!!と感動した。
自然が創りだす天然の造形の美しさは言葉に表すと‘’神秘‘’だ。
そしてネパールに暮らす一部の人々は石を採取することで日々の生活を支えている。
何日分もの食料を準備し、荷物を背負って何人かのグループになって水晶を発掘しに山に入る。
まれに途中で事故やアクシデントに見舞われて死んでしまう人もいるらしい。
生活のために命懸けで石を取りに行く事実があって、この美しい水晶はぼくの手元までやってきた。

石というものはその時に必要な人の元にやってくるらしい


石というものは人を選ぶらしい。



そんな話を聞いてしまったぼくは「この美しい水晶の親でもあるガネッシュヒマールを拝みに行かねばならない。」と勝手なミッションを自分に与え、ネパール旅の計画をたてることにした。
ちなみにヒマラヤ山脈は地元の人々から神々の住む山とされていて、地元の人以外はガネッシュヒマールに立ち入ることが出来ないとのこと。遠くからでも眺めたいなぁ。