愛読している科学雑誌の衝撃のニュースが飛び込んできました!
数日前の朝刊で、ニュートンの前会長が逮捕という記事を流し読んでいて、えっ大丈夫なの!?とは思っていたのですが……。
そのニュートンの発行元が、20日に民事再生の申請をしたとのことでした。
う~ん、経営やばかったんですね。
ニュートンはしばらく読者モニターをやっていて、毎号楽しみに読んでいます。
私の感想が紙面に載ったこともありましたね~。
(ちなみに寄付の申請などは特にされていません^^)
製作には、たしかに相当の予算をかけていたと感じます。
ノーベル賞が発表されれば、その翌月号には大ボリュームの特別記事を組んでくるのは恒例でしたね。
受賞テーマを丁寧なイラストで図解しながらの解説や、受賞者本人や同じ研究テーマを研究している研究者の貴重なインタビュー記事などなど、読み応えがあります。
もちろんそのほかにも、様々な科学テーマを取り扱っています。
毎号メインの第一記事を設けて、大々的にページを割いて力を入れていました。
そのテーマに興味がなければまったく心に響かないという諸刃の剣ではありますが……。これはまあ、ニュートンに限ったことではないですからね。
それにしても、科学分野って、やっぱり創薬のように、現物の形にまでもっていかないとそこまでにかかった費用を回収するというのが難しいんですかねぇ。
基礎研究の重要性とこれに関する危惧は、昨年ノーベル賞を受賞した大隈先生もたびたび取り上げていて、ニュースや新聞でも話題になっていましたよね。
この大隈先生の研究、オートファジーに関してもニュートンの解説が大いに役立ちました。
ノーベル賞発表当初は理解0%のところを、理解50%くらいまでは引っ張り上げてもらったような気がします!
基礎研究がなければ応用研究を経て商品化することもできないけれど、基礎研究だけでは消費者にわかりやすい明確な成果が見えないから、研究費用もなかなか上げてもらえない。研究者は収入面での不安もあるし、研究をやめてしまう人もいるんだとか、読んだ覚えがあります。
このあたりは、企業所属や大学の研究所所属などの環境の違いでもかなり状況は変わってくるとは思いますが。
ってちょっと話はずれてきましたが、たとえば、いわゆるハコモノに該当する、お台場の未来館とかは経営状況ってどんな感じなんでしょうね~。
あそこの設備も相当すごいんですよね。
科学への関心を集める意味でも、こういった情報発信の媒体って必要不可欠ではあるとは思うのですが、いやらしい話、お金の動きがあんまり見えてこないんですよね。
中でもこういう科学雑誌というジャンルでは、ちょっと興味はあるけど~という人にとってはコストもあまりかからず、敷居が低い。将来の科学人材に向けて間口を広げるという意味合いもあって、消えてほしくないポジションだと思っています。
ニュートンを発行している会社は、本当にこのニュートンという雑誌1本で勝負してきたとのことです。
(電子書籍化や、旅行会社と提携して科学に関するツアーを組んだりはしていましたが)
「情報」というコンテンツで収益を得るシステムというのが、確立されていけないのはどこに問題があるのでしょうか。
コラボしたり、派生させたりしていかないと、なかなか難しいのかなぁ……。
京都の化学同人という会社は、メインは理系の出版事業ですが、私も愛用している元素手帳など理系ではない人間でも手を伸ばしやすい展開などをしていますね。
最近、生物が存在する可能性が高まる新しい惑星なんてのも一気に複数発見されるなどのビッグなニュースも飛び込んできましたし、科学雑誌の第一人者であるニュートンには、ぜひ踏ん張っていただきたいところであります!
経営破たんはしましたが、雑誌の刊行は続けるという発表も出されているので、私も応援していきたいと強く思っています!
ちなみにこのニュートン、2月28日まで、kindleで200タイトルを150円セールを開催中です!!
セールなんてしてる場合じゃないのに!と思わないこともないのですが、これを機にニュートンを知る人が増えてくれるとうれしいですね!
kindleは、kindle専用端末でなくてもPCやスマートフォンからも閲覧できますので!この機会にぜひ!気になるタイトルがあるかだけでも覗きに行ってみてほしいです♪