先月、ハーブ研究家の
ベニシア・スタンリー・スミスさんが
お亡くなりになられました。
もっと生きて、
いろんな技や知恵を教えて欲しかった。
もっと、ベニシアさんの好きな
ひと、もの、場所を知りたかった。
お会いできたのは一度だけの
一ファンですが、
ベニシアさんへの思いと感謝を
綴りたいと思います。
先日投稿しました
「影響を受けた人 宮迫千鶴さんについて」
の中で、宮迫さんがご自身の本の中で、
絵本作家でガーデナーのターシャ・テューダーさんのご著書を紹介されていました。
それから、
暑い夏に、汗だくで帰宅して、
冷たい麦茶を飲む勢いで、
ターシャさんのご著書を読み、
すっかり大、大ファンになりました。
確か、2007年、
雑誌MOEで
メイン州のターシャのお家見学ツアー
の募集が出ていました。
い、行きたい、しかし、
先立つものと、
勤め人ゆえ、そんなに長い間、
休みが取れない🥲
と、なり、自営業者の妹に行くように
必死で勧めました。しかし、
自営業者だからこそ、自分不在では、
仕事が回らないとの判断で断念しました。
ツアーに参加することは、諦めても、
ハーブや植物の事を
学び体験できる場を求め、
探し当てたのが、京都、百万遍にある
ベニシアさんの英会話教室です。
当時、そこでハーブティー教室もありました。
妹は、学びに行く前、
ベニシアさんの講演会に参加しました。
そして、購入した本にサインとメッセージを
書いてくれました。
“Listen to your heart !”
こころに耳を傾けて、もしくは、
こころの声を聴いて!
この一文を見た時、
自分の気持ちに正直に生きる。
それが、しあわせへの唯一の道と、
明るく、諭されているように感じました。
ベニシアさんのお家見学会があり、
教室の生徒とその家族、友人も参加でき、
私も便乗しました。
ベニシアさん、穏やかで素敵な方でした😊
見学会では、私も含め、ベニシアさん
ラブなファンの方たちとともに、
ご挨拶されるベニシアさんのお話に
真剣に聴き入りました。
美味しい、ケーキや飲みものも
ご用意してくださり、
もてなして下さいました。
お庭と一階のキッチンやダイニングだけでなく、2階の個室もすべて見学てきました。
お庭が素晴らしのは、言うまでもなく、
家内は、風通しが良く、
自然素材で出来ている家なので、
家自体が気持ち良く、呼吸し、
その地に根付いているようでした。
印象に残っているのは、
トイレから出た所にある丸い石で
できた手水鉢(ちょうずばち)です。
柄杓がおいてあり、
風流だなと感じ入りました。
ここから眺めるお庭も素敵でした。
当時ガラケーで、画像が
手元になくて残念…
この土地の地力が、
ベニシアさんを
より自分らしく表現する人に育てたのか、
それとも、ベニシアさんが、
この地を開拓し、育てあげたのか。
両方だなと思えました。
土地の力と個人の力。
双方の相性が良い時、
熱量が釣り合っている時、
さらりと、凄い事が成される。
そんな感じがしました。
見学会後は、ずっとテレビで
お姿を拝見するのを
楽しみにしてきました。
ご病気になられてからも、
友人や家族に支えられながら、
お出かけされ、
明るく会話されるお姿に、
とても強い方だなと思うと同時に、
こんなにもベニシアさんのことを
慕うひとたちが周りにいて、
しあわせな方だなと思いました。
そして去年。何度かYou Tubeで
ベニシアさんを検索していたので、
関連動画が流れて来ました。
あるニュース番組で、
娘さんのご病気について
インタビューを受けた時のものでした。
ベニシアさん
「娘の病気は、家族にとってのチャレンジ」
と、険しい表情はせず、
そのようにおっしゃられていました。
英語圏の方らしい表現だなと
思うと同時に、
ベニシアさんの人生観が
集約されていると
思います。
ベニシアさんも、親の離婚、貴族社会に対する違和感、インドへの渡航、そこで得た価値観、日本での結婚と離婚、お子さんの健康問題等、
他にも様々なことがあったと思います。
誰の人生も、
一見、良いこと悪いこと、
後からつくづくこれで良かったなと思える事、
自分の意志に関わらず、手放すしかない事、
様々なことが、
ごった煮のように
詰まっていると思います。
ベニシアさんは、
どんな時も人のせいにせず、
課題に対して、
自分なりの精一杯の答えを出してゆく。
課題に真摯に向き合ってゆく。
それがチャレンジなのだと。
私は、メッセージをそのように
受け止めました。
🌱こころの声を聴く
🌱病気は、家族にとってのチャレンジ
この二つのメッセージは、
これからも大切に育てます。
最後に、
ベニシアさんにお花と花言葉を
贈ります。
ベニシアさんを花に例えると、
少し薄い紫の桔梗。
控えめだけど、華があり、
涼やかで、ずっと眺めていたい花。
風船のように膨らむツボミが愛らしく、
弾けるように開花した時の
あの完璧な四角形。
桔梗の花言葉は、
誠実。
家族、友人、知人、
ひとだけでなく、
植物に対するかわらぬ誠実さ。
そして、
その誠実さの生みの親は、
自分のこころの声に対する
誠実さ。
ベニシアさんは、私のなかで
これからもずっと桔梗のひとです。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。

