はじめまして、UMAXと申します。
この記事では、私がボーナスを8万円しかもらえなかった、いわゆる”ブラック企業”から公務員に転職したという体験について書いていきたいと思います。
ボーナス8万円ってどういうこと?
どうやって公務員に転職したの!?
いろいろツッコミどころはあると思いますが、できるだけ分かりやすく説明したいと思いますので最後までどうぞお付き合いください。
さて、まずは分かりやすく説明するために私の3年分ほどある話を5つに分けてみました。
- 公務員に転職しようと思った経緯
- どのように準備を始めたか
- どのように勉強したか
- どのように試験を進めたか
- まとめ
この5つに沿って話を進めたいと思います。
尚、この合格体験記ですが、ただ体験を書いて終わりとするのではなく、「こんな人いるんだな、自分も何かに挑戦してみようかな」と皆さんに思っていただくことを最終目標としております。自分のこのチャレンジが、皆様にチャレンジする勇気を与えられたらいいなと、そのような気持ちで書いております。
公務員を目指している人、転職したいと考えている人、何かにチャレンジしたい人、現状で満足していない人には是非読んでいただきたいと思います。
それでは、目次の内容に入っていきます。
1. 公務員に転職しようと思った経緯
結論から言ってしまうと、私はブラック企業で働いていて仕事が嫌になり、公務員に転職したくなってしまった…わけではありません。元々公務員への転職を視野に入れた上でブラック企業に入りました。では、なぜ私は公務員を目指すとはいえ、わざわざブラック企業に入社したのでしょうか。
それを説明するには、三年前まで時間を遡る必要があります。
長いので、覚悟して読んでください。
私は大学生の時、警察官になりたいと思い、警察官一本で就活をしていました。元々正義感が強いのもありましたが、ドラマで見る警察官というカッコいい仕事に憧れを持っていたのです。
警察官になるために大学では法学を学び、運動は大の苦手でしたが武道の部活に入部しました。初めての運動部で体力的についていけない部分もありましたが、自分は正しい道を順調に歩いていると思っていました。
しかし、合格者発表の番号の中に、自分の番号はありませんでした。
通常筆記で12点ほど取れていればパスできるところを6〜7割取り、さらに資格加点(警察の試験では英検などの所有資格1つにつき5点加算されます)を5つも加点していたので、筆記はトップクラスだったと思います。そして面接では、「さすが警察官を目指すだけはあるね」とお褒めの言葉をいただきました。個人的にもかなり上手く行ったと思っていました。
ですが、蓋を開けてみれば40000位というありえないくらい低い順位で落とされていました。
それを聞いた父親は「お前が落ちる訳が無い」と落ちた理由を探偵を使って調べ始めました。調べた結果、自分の身内に前科者がいることが判明しました。
警察官、消防官、刑務官などの公安職と呼ばれる公務員は、国家の安全を直接守る特殊な仕事のため、身内を三親等まで調べられ、前科者がいれば強制的にシャットアウトするという暗黙のルールがあるようです。
父の知り合いの警察官にも相談した結果、どうやら確からしいとのことでした。
それからというもの、何事にもモチベーションが無くなってしまいました。
警察官になっていない未来の自分の姿が、どうしても想像できなかったのです。
「俺は警察官になる!」と豪語していた手前、恥ずかしすぎて誰に合わせる顔もありませんでした。
しかしそのような時でも、部員はいつも通り私を暖かく迎え入れてくれました。
アルバイト先でも、試験の状況を心配してくれる仲間がいました。
そのような仲間たちに支えられ、私はなんとか大学を卒業し、次の年から再就活することを心に決めるのでした。
警察官には未来永劫なれないので、その他に人の役に立てる仕事を探すことになります。ですが、やはり公益のために働きたいと思い、警察官とは別の公務員を目指そうと考えました。
そして、他の公務員の中でなりたいものが見つかりました。すがるような気持ちで公務員の予備校に相談しに行きましたが、「専用の講座はある。しかし志望者が少なすぎて受かった前例がない」と言われました。受かった前例がない講座に30万円も払えませんでした。
結局、卒業して1年間は民間で就活することにしました。民間で就活することにした理由は3つあります。
- 既卒であり、第二新卒であるうちにどこかに就職しなきゃと思ったから
- 第一志望の合格体験記を見ると、民間から転職した人が多かったから(民間経験があった方が通りやすいと思った)
- まず民間に入って、その会社が良ければ居続ければいいし、悪ければ公務員に転職すればいいと思ったから
2、3の理由が強かったです。
警察官を目指していた時、それ一本で就活をしていたため、ダメだった時のリカバリーが効きませんでした。そこから自分が学んだことは、「第2、第3の選択肢を選べる状況が一番強い」ということでした。
警察官と共に、民間の就活を一緒にしていればこんなに悩むこともなかったかもしれません。
試験に通りやすくするために民間に入って、もしそこがあまり良くない会社でも、「やはり会社の利益を求めるのではなく公益のために働きたいと思った」と公務員に転職する理由にしてしまえばいい。この状況を作り出せるのは非常に強いと思い、まずは民間で就職することにしました。
そして説明会に行き、たまたま自分のフィーリングに合った会社に出会うことができました。他の企業にはない先進的な業態、創立からずっと伸び続けている業績、その業界でトップのシェア、未だ嘗てない魅力的な説明会に胸が躍りました。
それが、新卒で冬のボーナス8万円だった元弊社です。
今思えば、とにかく説明会がうまかったな、という印象です。
説明会では魅力的だった先進性、伸び続ける業績、業界トップのシェアは、末端には全く関係ありませんでした。
しかし、私はその会社に入社してしまいます。
でも、説明会が会社の綺麗な部分しか見せないことは、将来にとち狂っていた自分にも分かっていました。
そもそも、その会社が以前労働問題で書類送検されていたのは有名であり、監督指導されたからこそホワイトになった職場を売りにしていました。
私は「本当にホワイトな会社ならそのまま居ればいいし、未だブラック体質が残っていれば公務員に転職すればいい」という考えのもと、元ブラック企業にその身一つで飛び込むことにします。新卒という大事な切り札を、元ブラック企業へ切ることにしました。
監督指導されただけあって、入った当初はかなりホワイトな職場だと感じました。
新卒は1分残業しただけで注意され、休憩は上司の方から「行きなさい」と言われるほどでした。
しかし、勤めていくにつれ、悪い部分がだんだんと見えてきました。
まず、台風の前日に、職場の隣のネカフェを全て貸し切られました。
タバコの匂いと、消せない明かりの中睡眠を取り、翌日台風で水没した職場に出勤しました。
この時にしたツイートは2000いいねを獲得し、バズりました。
私の気持ちはちっとも「いいね」ではありませんでした。
次に、私は新卒ながらディスプレイコンテストに応募し、300店舗中6店舗しか取れない優秀賞を二度も受賞しましたが、成績に全く反映されず、怒りの余りアップルパイが焼けてしまいました。(Twitter参照)
極め付きは冬のボーナス8万円です。
最初はギャグかなと思ったのですが、「店舗の」業績が悪いため、その店舗の人間のほとんどはそれくらいのボーナスでした。
ここでポイントなのが、「個人の」業績で決まるのではなく、「店舗の」業績でボーナスが決まるということです。私はたまたま業績が厳しい店舗に異動させられてしまったため、給料の3ヶ月分どころか、給料の3分の1のボーナスしか受け取れませんでした。インセンティブもクソもありません。私はこれを一生持ちネタとして生きていきます。
そして、最後に決定的だったのは、新卒研修で有給を取らされそうになったことです。
新卒研修も業務の一環なので、もちろん給料が発生します。そこに無理やり有給を取ることを強要するのは完全にアウトです。
他の新卒に相談した結果有給を取らされていないことが分かったので、私の上司が特殊な例だったみたいです。結果有給取得を拒絶して事なきを得ましたが、ホワイトになったのはあくまで最近の流れであり、私の上司のように昔からずっといる社員には徹底が不十分だと感じました。
そんな環境の中で仕事に追われ、私はだんだんと「公務員になる」という第2の選択肢を忘れていきました。会社の人間と関わり、仕事をし、出社する度に、自分はこんな企業でしか働けない人間なんだ、ここでしか通用しない人間なんだと自分を過小評価するようになっていきました。日々の喧騒の中に忙殺されて、完全に視野が狭くなっていたのです。
そんな時、たまたま家に泊まりに来た父が、私を導いてくれます。
「お前はここにいるべき人間ではない。昔から正義感が強かったんだから、公務員になるべきだ」
思えば警察官に落ちた時も、落ちるわけがないと理由を探ってくれた父でした。父は、結果で判断せずありのままの自分を評価し続けてくれていました。警察に失敗してからというもの、自己肯定感が地の底まで落ちていたので、父の言葉は本当に嬉しかったです。
公務員と聞いた途端、頭の中のモヤが一気に晴れていくような気がしました。
私は、大事な「第2の選択肢」を思い出すことができました。
そこから私は弊社を辞めることを決意し、公務員になろうと決意しました。
大変長くなってしまいましたが、以上が公務員に転職しようと思った経緯になります。次からは実際にどのようにして合格まで辿り着いたのかを説明していきます。
2. どのように準備を始めたか
私が公務員試験の準備を始めたのは、今年の2月からでした。
例年によると、試験は6月あたりであり、流石に会社を辞めて勉強に専念しなければと思いました。ちなみにそれまで勉強は一切していません。4ヶ月で追い込めば行けるだろうと思っていました。
しかし、その考えはめちゃくちゃ甘かったです。
実際には6月の段階で過去問を解いた際、全体的に5割も取れていませんでした。
公務員試験では、一般的に6割取れれば圏内、7割取れれば希望する所に行けると言われているようです。
おそらく、今年の試験がコロナの影響で先延ばしになっていなければ私は落ちていたと思います。コロナの影響で不便なこともありましたが、勉強時間を確保できたのは私にとって不幸中の幸いでした。
そして6割を目指すならば、自分の体感だと半年は勉強する期間が欲しいと思いました。
さて、勉強するにあたって一番大事なのはどの教科をやればいいのか?というところだと思います。
私は何をどれくらいやればいいのか分からなかったので、とりあえず参考書を買うために本屋に行きました。そこで見つけたのが、「公務員試験 学習スタートブック」という本です。
具体的には、
・公務員の種類
・受かった人の学習プラン
・試験の種類
・科目別の難易度
・オススメの参考書
・試験の日程
など、何をするか分からない私のような人が知りたいことが全て書いてあります。まずはこれを買い、勉強のスケジュールを立てることをオススメします。
まずは、試験の日程と要綱を確認して、勉強スケジュールを立てると同時に併願先、必要な科目を洗い出し、オススメに書いてある参考書を買いました。
尚、今更ですが私は勉強から面接対策まで全て独学でやっており、やってみた感想は「予備校に通わなくても行ける!」です。
今はネットが充実しており、調べれば大体何でも出てきます。案外有用な情報はネットから拾えるので、自分にはそれで十分でした。
そして予備校のデメリットとして受験生の不安を煽っている時があるため、お金を払うメリットがないならメンタルヘルス的にも独学で突き進んだ方がいいと思います。
併願先は、公務員だと大体4〜5、少なくて2〜3個ほど確保するらしいです。
今年は、裁判所職員はコロナの影響で日程がずれ一般職と被ってしまったため、断念しました。そもそも裁判所職員の総合職は専門記述があり、対策が不十分だったため正しい判断だったと思います。こういうこともあるので、人事院のホームページで試験日程はこまめにチェックしましょう。また、対策が遅れてしまったため、専門記述が重いところはいくつか断念しました。第一志望に記述があるなら、早めに対策しましょう。
科目については、国語・数学等の教養科目と、法律・経済等の専門科目に分かれています。教養は難易度の差こそあれ共通ですが、専門の方は自分で選択していく必要があります。
憲法はとっつきやすくあらゆる試験に使え、民法は範囲が広く内容が抽象的だがどの試験にも使える等、科目によって特性があります。いずれも公務員試験にはほぼ必須になるでしょう。ちなみに私は大学時代法律を学んでいましたが、卒業からかなり時間が経っていたのでほぼ忘れており、一から勉強し直しました。スタートラインはこれから勉強する皆さんと一緒だったと思います。
また、上記の科目では全て正解しても満点に満たないのですが、公務員試験は満点を取る必要はなく6,7割取ればいいので、5,6点足りないところは適当な科目を選んで当てずっぽうでマークしていました。たかが5,6点のために教科を増やして勉強する必要はないと思います。
使った参考書を、以下にまとめます。
・数的推理・判断推理・資料解釈…「畑中敦子」シリーズ
・教養の社会科学・人文科学、専門科目…「スーパー過去問ゼミ」シリーズ、
「速攻の時事」
・文章理解…「無敵の文章理解メソッド」
文章理解は苦手でしたが、この本は分かりやすかったです。
・英語…「Core1900」
・小論文…「現職採点官が教える!合格論文術」
・面接…「現職採点官が教える!合格面接術」
面接で聞かれた質問を試験毎にまとめていて非常に有用でした。
テキストは平均してそれぞれ4〜5周しました。3周ではギリギリだと思います。
この章をまとめると、「学習スタートブック」をまず買い、そこから必要な科目を選択し、テキストを買い勉強のスケジュールを立てた、ということです。
それでは、次の章で具体的な勉強法を説明していきます。
3. どのように勉強したか
いろいろ調べたところ、公務員試験合格に必要な勉強時間は大体1000時間らしいです。
私の場合2月に会社を退職してから6月まで約4ヶ月、その間で1000時間を確保するためには1000➗(29+31+30+31)=8.26…で1日8時間以上の勉強を4ヶ月、1日も休まず続けなければならない計算になります。
最初は1日8時間続けられていましたが、4ヶ月休みなしで続けるなら1日7時間が限界だと感じるようになりました。また、1日8時間勉強するというノルマを設けると、8時間机に向かうだけが目的となってしまい、数時間集中できてない時間ができてしまうことが分かりました。そして、同じ教科をやり続けてもダレてしまうことが多かったです。
そこで私が実践したのが”30分勉強法”です。
ネットで調べるとそれらしき記事が結構あるので割とメジャーかもしれません。
私が最初に生み出したものではないのが悔しいところです。
30分勉強法とは、30分ずつ時間を区切り、別々の教科をやる勉強法です。
これは、公務員試験だけでなくあらゆる試験や、仕事にも応用できる集中法だと思います。
人の集中力が続く時間は15分、30分、45分など諸説あるそうですが、共通しているのはそう何時間も持たないということです。自分の体感では15分は1問5分の問題を3問しか解けず短すぎ、30分以上だとダレてきてしまうため、30分にしました。マラソンする時に「ここまで走ろう」と短期の目標を作ると最後まで走りやすくなることに似た感覚です。
さらに1教科30分だと、1日7時間勉強するとして14教科もできるので、試験で使う教科のほぼ全てを1日でカバーできます。同じ教科をやってダレてしまう問題も改善しました。
尚、4ヶ月休みなしはキツすぎる…と思った方もいるかと思いますが、個人的には休日を作っても「勉強しなくていいのかな…」と気がかりで思うように休めず、休んだら休んだらで次の日リスタートがキツいので、休みを作らず毎日少しずつやっていくことをオススメします。
また、専門の教科については基本的に全教科を少しずつ進めていきましたが、教科によって難易度が違うため、勉強に必要な時間も違ってきます。
ここでは、難易度別に教科を分けながら説明していきます。
○難易度:易
・憲法…とっつきやすく、使える試験が幅広いため、ほぼ必須。あらゆる法律の根幹になっているため、重要度もトップクラス。他の法律科目をやる前にやるのが吉。総合職・都庁・裁判所事務官等では記述でもほぼ必須。記述の場合のテキストは「専門記述 憲法」がオススメ。
・労働法…ほぼ常識で答えられる問題もある。内容が他の科目より明らかに少ないため、使えるなら使っておきたい。
○難易度:中
・行政法…使える試験が多く、ほぼ使う事になる。最初はとっつきにくいが、慣れてくると安定しやすい。国家賠償法のところはとっつきやすい。抗告訴訟の訴訟要件の部分さえ何とかできれば行ける。ちなみに訴訟要件大体に共通することは「法律上の利益が必要」「申請した者に限り提起できる」ということ。これを抑えれば大体の問題は解ける。
・マクロ経済学…経済学は理解するのにかなり時間がかかるが、マクロはミクロよりマシである。経済学は早めに対策した方がいい。
○難易度:難
・民法…ⅠもⅡもあり範囲が広すぎる。学説も多い。内容が抽象的なため、勉強しにくい。しかしあらゆる試験で使うため、ほぼ必須。かなりの時間を民法に費やすことになるが、点数が安定しないためコスパが悪い。尚、記述はさらに無理ゲーなのでできれば避けた方がいい。
・ミクロ経済学…アホバカクソボケナス詫びろ詫びろ詫びろ半沢ア!
尚、その他の専門科目はしっかり対策をしていないので何とも言えないところがあります。
政治学、国際政治等の行政系の科目は全体的に難易度中〜難というイメージです。学習スタートブックでは国際政治は難となっていましたが、世界史の知識がある人はやりやすいかもしれません。
法律系の科目は、刑法は学説の対立が激しく難易度難、商法と国際法等も難易度難だそうです。詳しくは学習スタートブックを参照してください。
経済系の科目は、経済事情を対策なしで何問か解きました。教養の人文・社会科学と範囲が被っているところがあるので、その対策をしていれば解きやすいです。
さらに、教養科目は、配点の高い文章理解・判断推理・数的推理は必須で、あとは大学受験等で勉強した科目を選択、それ以外は基本的に切り捨てるか勘で解きました。
文章理解は、最初はオススメしたものとは別のテキストをやっており、正答率も良かったので得意と思い込んでいたのですが、いざ過去問を解いてみるとボロボロだったので新しく「無敵の文章理解メソッド」を買ってみたら点数が伸びました。よくよく考えてみると正答率が最初良かったのは、テキストの答えを覚えてしまい勉強の意味が無くなっていたからだったので、そのような場合は別のテキストを試してみることをオススメします。
判断推理は慣れてくるとそこまで勉強を続けなくても解けました。ただ数的推理はいくら勉強しても最後まで安定しませんでした。また、資料解釈は苦手だったので解きませんでした。対策をしっかりすれば得点源になる科目ではあるので、苦手意識のない人は頑張っていただきたいと思います。
自然科学は文系だったので捨てました。人文科学も勉強していない科目は捨てました。そもそも範囲が広く、配点も低いので勉強していても捨て気味でした。社会科学は専門科目と被るのでしっかり対策しました。ですがやはり範囲が広いので、安定はしませんでした。
総じて、教養は文章理解・判断推理・数的推理を軸に何とか時間内に20点台を取っていくという印象でした。
そして、勉強の優先順位は教養→専門、難易度難→易(ただし憲法は先にやった)の流れでやっていきました。これも「学習スタートブック」の合格者のスケジュールに書いてあったテンプレといった形です。あの本には本当に助かりました。
あと意外と重要だったのが、「試験の日と同じ時間に起きる」という生活スタイルです。
試験は朝8時や9時に開始されることが多く、試験会場までの移動時間を考えると6時起きをしなければなりません。しかし、試験本番に頑張って6時に起きても、頭が働かないのでは?と私は思いました。
せっかく数ヶ月頑張って勉強したのに、試験当日寝不足で頭が働かないせいで落ちてしまったら元も子もありません。なので、私は勉強期間は毎朝6時に起き、決まった時間に朝ごはんを食べ、夜は11時に寝るという規則正しい生活を心がけました。おかげで当日は、嫌なストレスはほとんどなく試験に集中できました。
この章をまとめると、規則正しい生活を心がけると共に、30分勉強法を使い、科目の優先順位をつけて勉強を進めて行った、ということになります。
それでは、次の章に移ります。
4. どのように試験を進めたか
この章では、月ごとに重要だった事柄をピックアップし、どのように試験を最後まで走り切ったかを説明します。
試験が終わるまでの大まかな流れを感じてくれればいいなと思います。
○2月
・退職し、勉強を開始。教養メインで専門は少なめ。
・「学習スタートブック」を買い、併願先・科目を選択し、大まかな勉強のスケジュールを立てた。
○3月
・教養科目2周目に入る。
・少しずつ専門の勉強時間を増やす。
・記述試験対策も視野に。とりあえずテキストは買っておく。
・公務員試験の出願受付が開始。
→今年はコロナの影響で試験の中止や延期が相次いだので、出願〆切を数回に渡り受け付けてくれていました。また、試験日程は変更される可能性があります。説明会等も急に開催される可能性がありますので、人事院や各省、自治体のホームページはこまめにチェックしましょう。ちなみにコロナで説明会等は開催しないところが大半でしたが、オンラインでやるところもありました。そして例年なら、説明会の参加で受験者を見ている可能性が非常に高いため、参加はほぼ必須です。
○4月
・教養をとりあえず一通り終わらせ、仕上げに入る。
・専門科目をメインに。
・記述対策も本格的に開始。
・面接対策も視野に。
→様々な参考書に書いてありますが、一次試験の合格発表後、二次試験まであまり時間の猶予がないので面接対策は早めにした方がいいです。私は民間で働いているときから志望動機を作っていたようなものなので、スムーズに対策を進められました。
○5月
・専門対策に時間がかかると思うので、ひたすら専門をやる。
→なぜここまで専門に力を入れるかというと、専門の方が大体の試験で教養より配点が高いからです。専門を制す者が公務員試験を制します。
・記述対策も一通り終わらせる。
・勉強期間の中間地点なので、スケジュールの見直しをする。
・教養も、苦手な部分は補強していく。
○6月
・ひたすら専門・教養を続ける。
・記述対策
→試験が近いので、対策が不十分なところは切ってしまってもいいかと思います。私は専門で精一杯だったので、この時点で記述が重いところを切ろうと考えていました。
・過去問を解き、足りない部分を補う。
→前述の通り、同じ問題集に慣れてしまい、できてると思っても過去問でやると意外とできない教科があるかもしれません。そういう場合はテキストを追加してやってみましょう。また、過去問をやる場合は本番を想定して、同じ日程で時間を測ってやるのをオススメします。
○7月〜8月
・一次試験・合格発表
→第一志望の本番はやはり緊張してしまい、思うように解けなかったと思っていましたが、点数は教養専門どちらも6割以上取れていて、合格しました。緊張していても、普段通り解いていけば問題ないと思います。そしてその「普段通り」を作れたのは、試験日と同じ時間に起きて勉強していた日々のルーティーンのおかげでした。本番は緊張しますが、結果を決めるのは日々の頑張りなので、本番はただ日頃の成果を出すだけです。落ち着いて戦いましょう。
・説明会予約開始・参加
→試験が終わっても、安心してはいけません(私は旅行とかしてましたが)。各省、自治体で説明会が開催されるようになります。コロナの影響でほとんどがオンラインでした。公務員試験では説明会の参加有無で志望度の高さを見ているところがあるので、できるだけ全てに参加しましょう。
・面接対策に特化
→説明会に参加したり、ネットやYouTubeの動画を参考にしながら、面接対策をやっていました。特にYouTubeの動画で、どのような人が受かりやすいのか、逆にどのような人が落とされるのかを知ることができ、非常に有益でした。
○9月〜10月
・二次試験(面接)
→面接の1週間前くらいから緊張していたせいか、当日は一周回ってほぼ緊張しない域に達していました。至高の領域に近かったです。
面接官には「全然緊張していないみたいだね。すごいね!」とお褒めの言葉をいただきました。どうやらメンタルが強い人間とプラスに評価されたみたいです。緊張しすぎて一周回ってしまっただけなのに・・・。
また、面接では大体が予想通りの質問でしたが、元々警察官を目指していた話になった際に、「なぜ警察官に落ちたと思いますか?どうしても無理でなければ教えてください」とかなり深掘りされてしまいました。私は警察とは違うといっても、他の公務員でも身内を気にしているんだと悟りもうダメだと思いましたが、何とか合格をもらえました。おそらく素直さを見られていたのではないかと思います。
・合格発表・官庁訪問予約開始
→私の場合、一次の合格発表後、すぐに官庁訪問の予約が開始されました。自分で行きたいところにアポを取って事実上の面接を受ける必要があります。なので、説明会などを駆使し、官庁訪問までに面接の準備を進めておきましょう。人気のところはすぐにアポが埋まってしまい、志望度の高さを示すにはできれば初日に参加したいので、発表後すぐにアポを取りましょう。
・民間転職の準備
→もし試験がダメだったときのために、民間転職の準備を進めていました。「第2、第3の選択肢を用意する」という警察の試験で学んだことをここでも活かしています。また、警察の時も今も「自分の決めた姿にならないとダメ!」という固定概念がまだ残っていたのですが、ずっと応援してくれていた友達の「人生何があるか分からないし、失敗だと思っても逆にそれが良かったってこともあるから、未来は絶対いいものだと思う」という言葉で考え方が変わりました。
もし試験に落ちても、民間でいいところが見つかるかもしれない、そっちの方が幸せな可能性もあるかもしれないと思えました。試験に落ちても受かってもどちらでも良い、そういう状況を作り出すことができたので、もう何も怖いものはありませんでした。
5. まとめ
まずは、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。ここまでで約1万字です。大変お疲れ様でした。
今回のチャレンジで、私はたくさんの大切なことを学びました。その中でも特に大切だと思うものを3つ選び、紹介したいと思います。
①常に第2、第3の選択肢を用意しておく
もう何回も言っておりますが、大事なことなので何回も言います。
もしチャレンジに失敗しても、また次の道に進めばいいやと思える人が一番強いです。だってチャレンジが成功しようが失敗しようが、どっちだっていいんですから。どちらにせよ勝ちが確定しています。失敗しても失うものも何もありません。むしろ失敗した分の経験値すら得られます。アドでしかありません。第2、第3の選択肢を用意して、安心して失敗しましょう。
②自己肯定感を上げてくれる人を大事にする
これまで読んできて、私のことをすごくポジティブな人間だと思ってくださる方もいるかもしれませんが、私は元来ネガティブで自分に自信がない人間です。その上警察官採用試験に落ち、ブラック企業に新卒という切り札を切ったので、自己肯定感はボッコボコでした。
しかし私は父の言葉で再び立ち上がり、合格発表前に民間転職の準備をしていた時も、友達の言葉で考え方を変えることに成功しています。警察に落ちた時も、部活やバイト先の仲間が支えてくれたおかげで今の自分があります。自分にできることなんかほんのわずかで、しかるべき時に、しかるべき人から言葉をもらえたから今も生き長らえているに過ぎません。
自分の自己肯定感を上げてくれる人を絶対大事にしましょう。
そして人にそうしてもらったなら、自分も誰かにとってそういう存在になりたいと思います。
③リスクを負うことを恐れない
①で失敗しても何も失わないと言っていますが、とは言え半年以上を勉強に費やし、公務員試験にチャレンジすることは中々にリスクを伴う決断でした。若い時の半年を勉強だけに費やし、働いていれば得られたであろう給料を全て投資することになるのですから。かつ自分の場合、既に第二新卒とは呼べず勤続年数も1年未満だったので、民間に転職できるかも微妙なラインでした。そして、警察官を落とされた経験から、「また自分の実力とは関係ないところで何も分からずに落とされるかもしれない」という恐怖がありました。
しかし、私はそのリスクを踏まえた上でチャレンジしました。理由は一つで、「このまま終わってたまるか」というプライドだけでした。よく分からない理由で試験に落とされるという運命を、何とかこの手でねじ伏せたかった。
そしてリスクを恐れずにチャレンジする人は、チャレンジした時点でリスクを恐れてチャレンジしない人よりも圧倒的有利に立てます。
チャレンジしようと思える人は多いけれど、実際にやれる人は少ない。そしてやり続けられる人はもっと少ない。公務員になりたいと思う人は多いけれど、実際に勉強できる人は少ない。そして半年も勉強できる人はもっと少ないのです。実際に勉強を始めて半年勉強をするだけで、公務員になりたい人の上位何パーセントかに入れるのです。その時点で、あなたはライバルに大きな差をつけることができます。
また、そのような考え方でチャレンジしていく人が何事にも成功していくのではないかと思っています。
やりたいこと、成し遂げたいことがあるなら、まずはリスクを恐れずチャレンジしてみましょう。始めずに思っているだけならば、何もしていないのと一緒です。スタートラインにすら立てていません。まずは始めて、始めていないライバルに差をつけましょう。
と、こんなに偉そうに語っている自分ですが、今はまだ公務員試験に合格しただけです。公務員は自分にとって通過点に過ぎず、私の最終的な目標は公務員で働き、得た知識を元に漫画・アニメーションを自主制作し皆さんに感動してもらうことです。
ただ、それに向かって始めてはいるものの、現状続けているとは言えない状況なので、私も自分の言葉で心を入れ替えながら新しい夢に向かってチャレンジしていきたいと思います。
どうでしょうか。
「自分も何かにチャレンジしてみようかな」「諦めていたけどまた頑張ってみようかな」と思っていただけたでしょうか。
もしこの私のチャレンジが、頑張る皆様の背中を後押しできたならば、こんなに嬉しいことはありません。諦めない、ただそれだけで諦めた人より優位に立てます。
そして諦めない皆様の未来は、チャレンジに成功しても失敗してもきっと素晴らしいものになることでしょう。
最後に、ここまでの長文を読んでくださりありがとうございました。
お互い何事にも諦めず、それぞれの道を頑張っていきましょう!
UMAX