静かな日常にこそ、太極の理は息づく。心穏やかに、調和の道を歩みたい。
このブログは太極拳愛好者の日常生活を太極拳フィルターでの放談です。
健康の定義は、**「肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態」**であり、単に病気や弱さがないことだけではない、と世界保健機関(WHO)は定義しています。この定義は、身体的な健康だけでなく、精神的な幸福感や、社会的な役割を果たしたり、良好な人間関係を築いたりできることも健康の重要な要素であると考えます
ふと、病院の待合室で、健康について考えてみました。
健康とは
「心・体・経済」の三位一体
健康とは、単に病気がないことではありません。精神的な安定、肉体的な充足、そして経済的な安心――この三つがそろって、はじめて「本当の健康」といえるのではないでしょうか。
足るを知る心が生む安定
「立って半畳、寝て一畳」という言葉があります。人が生きるのに必要な空間はわずかであり、欲望を追いすぎず「足るを知る」心こそ、心身の安定につながります。現代は情報や刺激が多く、心の安定を失いやすい時代です。まずは自分の暮らしや価値観を見つめ直すことが第一歩です。
東洋医学と未病治の考え方
東洋医学のひとつである鍼灸治療は、体のバランスを整えることを得意とします。「なんとなく体がだるい」「気分がすぐれない」――こうした状態は、病気そのものではなく、体のバランスが崩れかけているサインです。この段階で鍼灸によって調整を行うことで、病気になる前の健やかな状態に戻すことができます。
これを東洋医学では「未病治(みびょうち)」と呼びます。つまり「病気になる前に治す」という考え方です。
太極拳は未病治の実践法
太極拳は、まさにこの「未病治」を実践できる健康法です。ゆっくりとした動きの中で呼吸を整え、全身の気血の流れをスムーズにすることで、自律神経のバランスが整い、心も落ち着いていきます。体の内側から温まり、筋肉や関節にも無理がありません。
「精神的な安定」「肉体的な充足」「経済的な安心」――これらすべてを満たす健康法が太極拳です。続けることで、病気にならない体づくりと心の平穏を手に入れることができます。
定期的な健康診断とあわせて、自身の体調を見つめ、未病の段階でケアを行うことが、これからの時代の「健康の知恵」といえるでしょう。
太極拳を長年取り組んだ事で, 健康な【心・体・経済】を手に入れることができました。