ちゃんとに
違うなあ
ひとりだなあ
って思うよ
みんな、ちゃんとしてて
凄いなあ
本当にやりたかった事ってなんだったかなあ
わからないけど目の前の事に夢中
そもそも何も無かったし
巡ってきた事を
やりたい事に変えてきただけ
たまには本気になってみようか
通過駅
月明かりに照らされて
ほんの一瞬
また再会できたらいいのにと
どうして願ってしまう
少しずつ景色が変わっても
君はここだよと呼ばれているようで
なぜだろう
この街にはもう何も無いのに
心揺さぶられる声は限られていて
ああ例えば
逢いたいよと言ってくれた人を
好きだよと笑ってくれた人を
好きになれたら良かったのにな
そうしてずっとひとりの人を
ずっとずっと
好きで居られたらいいのに
いくつになっても
また同じ色を楽しみに
待てるのだろうか
過ぎた灯は振り返らずに
笑顔で駆け寄って
一緒に歩けば良かったなんて
また違う駅を通り過ぎた