EURO2024

 決勝

 スペイン 2:1 イングランド

 前半は互いにシュートチャンスも少なく、
決勝らしい堅い展開になりました。
イングランドのほうが守備的に戦う姿勢を見せていたから
と、いうように思います。
フォーデン、ベリンガム、ルーク・ショーといったあたりも
タイトなマーキングに徹してました。

 後半にスペインがロドリが負傷でスピメンディへ
この大会でMVPになったロドリの交代は痛いかなぁと、思ったところ
スピメンディの位置がロドリよりもちょっと低くて
イングランドの守備網に対応の遅れでも生じたか
右サイドのカルバハルからヤマルにワンタッチのいいパスが通って
ヤマルがいつものように中に切れ込むと、2人がゴール前に飛び込む
イングランドDFが引っ張られると大外にニコ・ウィリアムスがフリー
ヤマルのパスを受けてシュート、で、スペイン先制

 これで引いてばかりはいられなくなったイングランド
リスクはあっても前に出ないと話にならない
66年の自国開催W杯の優勝以来国際大会ではタイトルなし
もちろんEUROは優勝なし、前回も決勝でイタリアに敗れました。
なんとしてもこの大会は!
ケインをワトキンス、メイヌーをパーマーへ
スペインを押し込むイングランド、交代策が当たり
パーマーが起死回生のミドルを叩き込んで同点

 その後オープンなゲーム展開は押しつ押されつ
前半と打って変わってたがいにシュートチャンスの応酬
延長の薫りも漂い始めた85分過ぎ
ククレジャの高速グラウンダークロスにオヤルサバルが
ギリギリで合わせて勝ち越しの決勝点。
スペインが4度目の優勝となりました。

 イングランドの交代策は当たったんですけど
当初から攻撃の駒、フォーデンやベリンガムを守備に回す
と、いうのはどうたったんでしょう。
それなら攻撃の駒一枚削ってでも守備的な選手一人入れて
いざという時の攻撃陣に大きな守備の負担を掛けないほうが良かったんじゃないか。
圧しこんだ際に二人とも疲労気味で本来のパフォーマンスが発揮しきれず。
せっかくの攻撃力を削いじゃってもったいない気がしましたけどね。

 スペインはバルサ全盛時代のマイナーチェンジ版
ボールポゼッションは相変わらず高く、そこにサイドの突破という武器
ロドリやペドリを欠いても基本的に同じように戦える。
バルサのみならず各チームでそのように育てているんでしょうか。
共通意識があるからスタイルが継承できているのかなと思いますね。
その中でモラタはそれ以前のスタイルの選手に近い
サイドからのクロスボールで勝負するFWですけど
この大会ではクロスボールなんかほとんど飛んでこない、
皆のスタイルに合わせてスペースを作り、DFをひきつけ献身的でした。


 タイトルに届きそうでいつも届かない
もう絶対取れるというチームに移籍しても取れない
「ケインの呪い」はまたしても・・・。



 

 コパ・アメリカ 2024

 決勝

 アルゼンチン 0:0 コロンビア
     延長 1:0