舞台版「パッチギ」 | maruseのひとりごと

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2014.7.24 薬師池公園のカワセミ

テーマを「観劇 」にするか迷ったけど、育くん関連だから「山崎育三郎 」で。


正直、育くんが出演してるから、観に行きました。

映画は観てないけど、話題になってたので、予備知識はありました。

                       (詳しい内容は、公式HP まで)


育くん、主人公の親友役で出演。「レミゼ」のマリウス役から大転換!

だけど、舞台が、どちらかと言うと“朝鮮側”から描かれていて、

主人公ですら、家族背景など、全然無いし…(だから、イマイチ、甘く感じるのか???)

育くん演じる「吉田くん」の存在が、フェードアウト気味なのが、不満かな。

あと、関西弁、皆さま、変です! すっげー違和感です。

いくら京都が舞台だからと言って、無理に関西弁をしゃべる必要は無いですよ。



この舞台にテーマとなっていること、

maruse、京都出身で、場所も身近だし、こどもの頃から耳にする話題でもありました。

時代が少し前なので、ここまであからさまなモノは、目にはしてないけど。

勤めていた保育園には、この地区から通っている子供たちも、大勢居ました。

同和地区と同様、身近に、当たり前に存在する方々でした。


この舞台に出演するにあたって、

この時代を勉強もし、背景をレクチャーされては、いるのだろうけど、

maruseより、ずっと若い、育くん達出演者は、どんな風にとらえているのかな。

先に書いたように、主人公の康介ですら、家族が登場しない“日本側”は、

喧嘩をしている高校生と、警官の言葉からしか、当時の「感情」が出てこない。

その感情は、どこから生まれたのか、やはり親が子に、伝えたものではないのか、

そのあたりの掘り下げが無いので、

「俺、朝鮮人になれるよ!」っていう主人公の言葉も、重みが感じられないんだなぁ。

日米安保も、東西冷戦も、時代背景としてはとても重要で、

冷戦があるから朝鮮半島の分断があったんだし、

安保があるから、日本も他人事ではいられないところにいるんだけど、

この舞台のストーリーに、どう絡んでるのか、イマイチわからない。

「コロッケ革命」を起こしていられる日本人高校生は、

それだけ平和で、自由ってことなのかな、育くん?


映画版を観ていないので、舞台との違いがワカラナイ。

でも、削除するところと、クローズアップするところが…絞りきれてないんちゃう?

「甘いなぁ」って感がぬぐえない、そんな思いでおります。



PS. 「パッチギ!」を知らない方には、判らない話でゴメンナサイ!