2021年5月11日
僕はふと何かよくわからない衝動に駆られてパソコンの前に座っている。
これから僕があなたたちに話そうと思うのは僕が体験した今までで一番甘酸っぱい恋愛物語である。(とはいえ、前もって言っておくが僕は恋愛経験が浅いのであまり期待しないでいただきたい。)
これはほんの二か月前の話、19の誕生日を迎えた3月11日に遡る。
僕はこの時までに達成したい目標があった、それは彼女を作ることだ。(もちろんその目標が達成されることはなかったが…)
そしてそうなったときにもう一つのことを決めていた、それはマッチングアプリを始めることだった、というのもそもそも僕自身出会いのある環境でもなかったのである。
それに僕は自分で言うのもどうかと思うが見た目には定評があった。僕自身彼女ができないのは出会いがないからとをずっと言っていた、逆を返せば出会いがあれば彼女などいくらでもできると。
そしてマッチングアプリを始めたことがこれから始まる物語のきっかけになったということは言うまでもない。
さっそくマッチングアプリをインストールして使ってみるとそこには可愛い女の子がたくさんいた。ここから物語は始まる。
彼女の名前は京香という子だった。彼女との始まりは彼女が寝落ち通話を募集していたところからだった。僕が彼女にメッセージで「寝落ち通話僕も好きです!」一言目に送ったことは今でも鮮明に覚えている。
そしてその日彼女と初めて電話をした。僕は彼女の声を電話で聞いた瞬間、僕が探していたのはこの子だったんだと根拠はないが確信した。恋愛経験のなさから起こったのかもしれないが今までに感じたことのない感覚だった。
初めましてと言葉を交わし話し出した彼女の口調はものすごくゆっくりだった、僕が今まで話してきた人の中で一番といっていいほどに。
僕らは本当にたわいもない話をずっとしていた。お互いの身の回りのこと、やっている仕事のことや友達のことなど。気づけば二時間近く経っていた。彼女は次の日仕事だというのでその日は寝ることにした、電話をつないだまま。
それから僕たちは毎日寝る準備が出来ると電話をつなげ、たわいない話をして一週間が過ぎたある日僕が彼女にご飯を誘った。彼女はいいよと承諾してくれた。そしてその初デートの日は3月29日に決まった。
そしてその日待ち合わせの駅で彼女を待っていた。少し後に彼女がきて初めて彼女を生で見たとき僕は「やっぱり僕の勘は外れていなかったんだ」と確信した。僕の目の前に現れた彼女はとてつもなく僕のタイプだった、想像していたようなおっとりした感じの京香さんを見てひとりで勝手に癒されていたのをはっきりと覚えている。
集合した僕らはとりあえずご飯を食べに行くことにした。僕が「どっか行きたいとこある?」と聞いたら彼女が「お寿司食べたい。」と言ってきたので近くにあった回転すしのお店に行くことになった。
やはり初めてということもあり緊張してうまく言葉が出てこなかった僕を彼女がリードしてくれた。正直情けなさを感じたが彼女の頼もしさにより一層惹かれていた自分がいた。
ご飯を食べ終え、少し打ち解けてきて、まだ帰るには早いと思って公園に行きそこでまた話をした。その時に彼女と話したことのなかったところの話をすることになった。彼女は割と長い期間そのマッチングアプリを使っていていろんな人と遊んだことを僕に話してくれた。過去を清算するように。
そしてそのマッチングアプリで出会った一人の男の話をしてくれた。簡単に言うと自分は好きなんだけど完全にセフレのような関係になっているというようなことだった。やはりマッチングアプリなので遊び目的で使っている人が多いのはわかっていた。しかし、こうして苦しんでいる女の子を見ていると胸が痛くなった。何より僕の好きな人がそういった状況になってしまっていることに対し僕はその男に怒りすら覚えていた。
その話を聞いていた時の自分はどんな顔をしていただろうか、多分見ていられないくらい渋い顔をしていたと思う。そしてその日は帰るることになったのだが。急に彼女に「ちょっと待って、経験人数何人?」と聞かれ僕はぞっとした。彼女がわざわざ僕にそう聞いたのにはちゃんと訳がある。急にとは言ったが覚悟はしていた、というのも僕は経験があるように装っていたのである。そこに違和感を感じたのだろう。
そして彼女は「正直に言って、驚かないから。」と言われ僕は「童貞やで。」と告白した。正直あれほど恥ずかしかったことは今までの人生で一度も経験したことがなかった。そして僕は反撃するかのように「僕も行ったんやからそっちも言いな!」と言ったら彼女はすごく困った顔をして言うのを渋ったのである。そして僕は「大丈夫、驚かへんから」というと彼女は「言うけど、すぐ忘れて」と言って僕は身構えながら彼女に注目した。そして彼女は「9人やで」と告白した。
僕は「なんや、そこまでやん」とごまかしたが心の中ではすごく動揺していたのであった。無理もない、なんせ、童貞なのだから。
その後も僕たちは毎日のように寝落ち通話をしていた。だが、お互いの都合がなかなか合わずなかなか遊びに行けずにいた。そしてある日のこと、僕はいつもの電話で「前遊んでから結構経ったなー」というと彼女は「だって休み合わへんのやもん」と返してきたので「別に仕事終わりにご飯ぐらいやったらそっちがいいなら行くよ」と言い返すと彼女は「それでもいいけど。」という具合で話していた。ここでいうのもなんだがいい感じになっていたのである。
すると僕は冗談気に「じゃあ、今から会うか?」というと彼女は案の定「遅いし嫌やわー」と返してきた。もうその時点で10時を過ぎていたので無理はないと思った。しかし、しばらくして彼女が小声で「あってあげてもいいよ」と言ってきた。この時の興奮は今でも忘れられないものになっている。
僕は持っていなかったが、彼女は車を持っていたので迎えに来てもらえるように彼女に頼んだらお酒を買ってくれるならいいよといってくれた。(僕は未成年なのはお気づきだろうがここは見逃していただきたい。)
そして僕らはお酒を買って一人暮らしの彼女の家に向かった。一人暮らしの女の人の家に行ったのは初めてだったのでこの時恐ろしいほど緊張していた。
そして彼女の部屋でお酒を飲みながら話をしていた。そして彼女の部屋には純猥談という切ない恋愛の話を集めた小説のようなものが置いてあった。僕はそれを読みながら少し可笑しそうな顔して「切ないなー。」と言っていたその時に読んでいた話の題名は「触れただけだった。」というものだった。
彼女はその本を見てる僕を見ながら僕に「京香ちゃんそれを見るとあの人を思い出してすごい病みそうになるんだよねー」と冗談気にいってきた。その時やはりまだあのセフレ関係になってしまった男の人のことを引きずっているのだろう。
そしてお互い酔ってきてそろそろ寝ることになり彼女と同じ布団で寝ることになった。静かな二人だけの空間、この地球上には僕らしかいないんじゃないかと思うほど夜の静けさに包まれていた。いい雰囲気となりお互いの唇が重なる、それからのことは読んでくれているあなたの想像に任せたいと思う。少なくともその日に僕が童貞を卒業したことは言うまでもない。
だが、彼女と一夜を過ごし解散したあと僕の中に大きな不安感が襲ってきた。僕は京香さんのことが好きで付き合いたいと思っているがこのままでは体目的の男たちと同じ枠に入れられてしまうんじゃないかという不安だった。その時あの夜そういうことをしてしまった自分にすごい嫌悪感を抱いてしまった。このままだと彼女は僕にがっかりして離れて行ってしまうんじゃないかと考えると落ち着かなくなって勢いでその次の日の夜彼女に告白することにした。そんなにすぐには会えないので電話で。
告白した結果彼女は「ちょっと待ってほしいかも」という返事だった。それを聞いたとき僕は完全に終わったんだと思った。今考えるとなんでと思うが、多分恋愛経験の少なさが仇となったのだと思う。あと何よりこの時の自分は焦っていたのだろう。好きな人が離れて行ってしまうんじゃないかという恐怖がどこかにあったのだと思う。
だがその五日後、もう一度遊ぶことができた。僕は何とか挽回できないかとそれで頭がいっぱいだった。その日は昼ご飯を食べ、その後カラオケに行き二人で楽しい時間を過ごした。その帰り彼女は僕に「京香ちゃんな、クズ男を好きになっちゃうんよ。」とそして僕に「君はクズ男ではないかなー」というところまで行っていた。この時僕にはこの子と付き合うことはできないのかもしれない自分の中で少しだけ諦めのような心が生まれていたような気がする。
結局僕自身何の挽回も出来なかったのだろうと思った、その日の夜もまた電話をしたのだが僕はこんなことを言ってしまった「もう僕ら恋愛関係なしに仲のいい友達でいよっか」と、その時の僕はもう無理だと思ってしまったのだろう。すると彼女は「そんなに簡単に諦められるん?」と返してきたので僕は「無理やと思ったらどうしようもできひんやん」と返した。正直今の僕からしたらこいつ何してるんだと思うが多分この時の僕は強がっていたんだと思う。そして彼女は「なんかさみしいなー」と溜息交じりに言ってきた。それから僕と彼女の距離はどんどん離れていった。その日以降電話をすることもなくなり、それまで毎日していたラインもなくなった。
それから何週間か経って僕の中から京香さんの存在がが少しずつだが無くなっていったある日のこと、僕は家でyoutubeを見ていると何か見覚えのあるものを見つけた。純猥談の作者が小説の話を短編ドラマにしましたということを言っていたのだその時に紹介されていた話が彼女の部屋で唯一僕が読んだ話「触れただけだった。」だった。僕はすぐさまその短編ドラマを探しその話を見た。するとそれを見ている僕の頭の中に、あの日の楽しかった二人の姿が浮かんだ。その瞬間涙が止まらなくなった。なんで自分はあんなに好きだった女の子を簡単に諦めてしまったのだろう、もっとどうしたら自分を好きになってもらえるように努力しなかったんだろう。
しかし、こんなことを考えたところでもう彼女は僕のところに戻ってくることはないことはわかっていた。今どれほど彼女を思っても彼女が僕の前に現れることは無いだろう。今までで恋愛で凹んだことは正直なかった。初めて失恋の痛みというものをこの時自分は味わったのだった。
正直なことを言うと引きずってる自分にさよならを言いたくて今この話を書いたが、これが甘酸っぱい恋愛物語だったかは僕自身も良くわかっていない。だが、僕の人生の中で物凄く印象的な出来事だったということだけは確かだと思う。まあ、思い付きで書き込んでるっていうので文章も無茶苦茶だし、こんな僕の恋愛から何が学べるんだと言われるとわからないが、19の若造が書いた日記だと思って読んでもらえれば光栄だ。もうそろそろこの話も終わりに向かっているが僕がこの恋愛を通して思ったことを最後に皆さんに届けたいと思う。
恋愛って最高やね。