きのう朝方に実家の姉から電話がきてすぐわかった。

おかしゃんは学んでいる。普段鳴らない時間帯の電話は悪い知らせだ。

「おばあちゃん心停止だって!いまから病院行く」

実は先月 救急車で病院に運ばれていたんよ。
背中が痛い痛いって言ってご飯食べなくなってしまった。
圧迫骨折の疑いで検査したけど大丈夫で内臓系もどこも悪くなかった。
ただ 医師からは
「本人がもう 生きようとしてない」と。

食べれないから胃瘻にして施設に入るというところで ばぁちゃんは そんなん嫌だと言うように突然 亡くなったんだけど おかしゃんは 良かったと思ってる。そりゃばぁちゃん子だったから悲しいけどさ。病気とか事故とかじゃく94歳まで生きて眠るように亡くなったのは良かったと思ってる。


ほんとに ふざけた人だった。ほんとに。

おかしゃんは ばぁちゃんが大好きでばぁちゃんもおかしゃんが大好きだった。いつでも両思いだったんよ。


小学校高学年までばぁちゃんと一緒に寝た。
冬になって布団に入ってうとうとしてると ばぁちゃんが 屁こいて 温めてやったとかいう。
すぐに 足の指でつねってくる。
ご飯の時間は 目線はまっすぐにして両親に見えないようにオロナミンC渡してくる。
すぐ障子に穴開けてよくこちらを見てた。
無駄に巨乳なおっぱいを ほれ 飲むか?と進めてきた。
腹巻の中から500玉出してくれた。
イナゴの羽を一緒にむしったり わらびをとりに山に行ったり 暴れん坊将軍を一緒によく見た。
学校から帰るとき 開けてみなって。ばぁちゃんの部屋の押し入れ開けたら お菓子がたくさん入ってた。



「お前が1番可愛い ばぁちゃんは お前さんの子供見ないと死ねないな」と頭を撫でてくれた。
それは 30歳すぎるまでずっーと続いた。

去年 初めてももたんに会わせたんだけど 認知症のばぁちゃんはももたん見て あやか? あやか?とタイムスリップしてだけど たくさんヨシヨシしてたわ。

ばぁちゃんの目標が達成されたもんだから あっという間に逝ってしまった。
そんでわたしも そうなる予感がしてた。
多分 ばぁちゃんは笑顔でまたいたずらを考えてるんだと思う。

良かったんだと思う。悲しいけど良かったんだと思うのよね。

さよならしてくるよ。 オロナミンC渡してくるよ。