あまり若さに魅力を感じずに生きてきたように思う。若さというよりも青さと言った方がしっくりとくる。
元来飽き性な性質上、いつの間にか自分自身に対しても新鮮や変化を求めるようになっていた。
反面、自分以外の変化に対してどんどん敏感になっていく。なんだか笑えた。
誰しもが通る道なのだろう。変わるものと、変わらないもの。その狭間で身の置き所も拠り所も無かった。ただその分考えて考えて考えた。



ある日の休日。映画を観た。原作も読んでいた。
燃え殻さんの、『ボクたちはみんな大人になれなかった』
特に大きな衝撃は無かった。ただ、ぼやけていた輪郭がくっきりと浮き出たような感覚があった。


今現在、人の人生に近い場所で仕事をしている。見えるものは大きく深く広い。その分越えられない境界線も長く強くひかれている。
廻り道なのかもしれない。しかしそんな人の生きる隣に、あの頃の記憶と、これからの時間を刻む。そんなモノを作りたいと思った。

優しく歳を重ね、重ねて欲しい。
と、思う。