面倒みてもらうつもりはなかったが、仕事はとりあえず辞めた。

毎日うちにきて、ご飯を食べて行くようになった。


彼はバツイチで、前の奥さんがご飯を作らない人だったらしく、何を使っても喜んだ。

おにぎりを作っても喜んだ。

おにぎりを作る私を『すごい!』と満面の笑みで見つめた。

嬉しいような胸が逆撫でされるような気持ちに毎日襲われた。

彼は毎日私を褒めてくれた。毎日愛を伝えてくれた。毎日優しく包んでくれた。


本当に毎日居心地が悪かった。


私は毎日そんな言葉、行動を否定した。
全て否定して、全てぶち壊して、わざと怒らせるような事をして、大暴れした。

それでも彼は困惑しつつも優しく包み続けた。



彼の給料日、彼は封も開けてない封筒をにこにこしながら、私に全て渡してきた。

本気でバカなのかと思った。

もちろん受け取らなかった。

でも彼は「俺、すごい食べるから、食費だけでも受け取って!」と。

私は「いらない」といった。


すると次の日、肩に米を担いで、手にはものすごい食材を持って来た。

「これなら受け取ってくれるよね!」彼はまたにこにこ満面の笑みで言った。


、、、、胸が逆撫でされる。

『なんだこの人。』毎日そう思った。