とは言っても
そう簡単には辞められるわけではなくて
いや、手続きは簡単だ
A4のわら半紙に名前書いてハンコ押すだけ
たったそれだけで辞められる
でも大変なのは両親や担任を説得できるかどうか
担任は両親の承諾さえあれば説得するのは簡単
そう、その両親の承諾が最も大変なものだった
私の家族、腹違いの姉が2人、正真正銘の姉が1人
計3人の姉がいるのですが
3人揃っての優秀者
特に正真正銘の姉はとにかくすごい人
県内では有名な優秀進学校へ行き
そこでの成績もトップクラス
そしてその高校を卒業後も
県内トップ2に入る国公立大学へ
とにかく私とは似ても似つかない優秀な姉
言うまでもなく、そんな姉との差別はひどい
両親揃って「差別をしてるつもりはない」
というが子供の立場になると
どう考えても差別をされていると感じる
いや、差別というよりは比べられると言ったほうが正しい
「姉はできるのになんでお前はできないんだ」
「お前は失敗作だった」
そんなことを日常的に言われている私にとって
高校すら、ろくに行けないので辞める
なんて言えたもんじゃない
そして両親に言えない最大の理由は
「大学に行け、とまでは言わない
せめて高校ぐらい卒業できなきゃクズだ」
と日常的に言われているからだった
そんな親にどんな理由を言ったところで
辞めることを認めてくれるはずがない
高校生=未成年
私にとって両親の承諾は必要不可欠なものだった
そんなことを考えるだけでも無理だと思った
辞められない
辞められるわけがない
じゃあどうするか
そう、学校へ行かないのが1番手っ取り早い
でもね、でも、
学校へ行かないってことは1年前の私と同じ
それでいいのか
このままでいいのか
下手したら一生高校生
それでいいのか
馬鹿な私でも分かる
それは良くない
それで良いわけがない
こんな私でも
自分が変わらなきゃいけない
と思った
だから、私、少しでも変わるために
「「学校へ行く」」
どんなに成績が悪くても授業に出席さえすれば
なんとかなる
とりあえず学校へ行こう
もし無理だったらしょうがない
その時に考えればいい
だから
「「学校へ行く」」