前回まで、昭和時代の中学受験について、色々と振り返りました。

 

いわゆる伝統校の偏差値については、これまでの実績や伝統に裏付けられた安定感があるので、2~3年という短期間で大きく変わるものではない。

 

募集要項の中身(試験日、入試科目、募集人数)が同じであれば、前年と難易度はそれほど変わらないのではと思う。


その一方で、前年の入試データがない新設校の偏差値はどのように予想しているのだろうかうーんはてなマーク

 

 

ところで、ローカルな話で恐縮ですが・・・

 

茨城県では県立中高一貫校を、現在の3校から13校に増やす方針を発表しています。

 

下記のように、来年度からの3年間で順次10校設置する計画のようです。

 

<県立中高一貫校の設置スケジュール>

 2020年度 : 太田第一、鉾田第一、鹿島、竜ヶ崎第一、下館第一

 2021年度 : 水戸第一、土浦第一、勝田

 2022年度 : 水海道第一、下妻第一


実は2020年度の新設校については、すでに首都圏模試から80%予想偏差値が出ているんですびっくり

 

<首都圏模試偏差値>

  並木*(64)

  竜ヶ崎第一(58)
  日立第一*(55)
  古河*(50)

  下館第一(50)
  太田第一(49)
  鉾田第一(48)
  鹿島(47)

    *既設の県立中高一貫校


前年の入試データがない中、予想偏差値(特に、47~50の1刻みのところ)をどのように決めたのだろうか?

 

しかも、これまで中学受験者が少なかった地域の場合、そもそもどれくらいの志願者が集まるのか予測できないし、全くの未知数じゃないかなえー


そうなると、唯一信頼できるデータは高校偏差値ぐらいと思う。

 

少し気になったので、高校偏差値(家庭教師のトライが公表している偏差値)を調べてみることにしました。

 

<高校偏差値*>
  竜ヶ崎第一(68)
  日立第一(66)
  下館第一(59)
  太田第一(58)
  鉾田第一(56)
  鹿島(49)

    *並木と古河は高校募集はなし。


2つのデータを見比べるとわかるのですが、何と、新設校の首都圏模試偏差値は高校偏差値と全く同じ順番なのだ!

 

首都圏模試では、きっと高校偏差値を参考にしているのでしょうびっくり


2021年度には、茨城県の県立トップ校(水戸一、土浦一)が、併設型中高一貫校になります。


千葉県のトップ校である、県立千葉の首都圏模試偏差値は71なので、茨城県のトップ校も同程度まで高くなるだろうか?

 

いや、私はそこまで高くはならないと思っています。


というのも、千葉では私立受験のトップ層が県立中高一貫校に参戦していますが、茨城では中高一貫校の入学確約書の提出期限が1月下旬のため、都内私立中との併願は不可で、かつ公立高校が強い土地柄もあって、私立との併願は少ないのだ(そもそも私立中向けの勉強している人が少ない)。


ただ既設の並木中等の首都圏模試偏差値は64なので、それ以上の偏差値(65以上)になることは間違いないはず・・・。茨城県のトップ校ですからね。

 

新設校の予想偏差値は、こんな風に本当にざっくりとした予想なのである。。。滝汗