まもなく新たな「令和」の時代が始まりますね。

 

娘が平成最後の中学受験を終えて、はや3ヶ月が経とうとしています。

 

娘はもう中学生になり、仲の良い友達もできて、楽しい学校生活を送っていますが、

 

受験した学校の入試状況(偏差値、倍率など)はどうだったのか?

 

親として、やはり少し気になるところです。

 

そこで、最近発表された2019年結果偏差値を色々と見てみました。

 

その中でも首都圏模試が発表している偏差値は他と比べて極端に高いようです。

 

例えば、開成と桜蔭の首都圏模試偏差値は77~78ですが、

 

これは四谷大塚の合不合に比べて、6~7も高い数字です。

 

偏差値78以上の人数は極めて少ないので、

 

合否判定としては限界の数字かもしれません。

 

 

昨年も思っていたのですが、

 

ここ数年、首都圏模試の偏差値が全体的に上がっているような気がしていて、少し調べてみました。

 

まず、開成と桜蔭の首都圏模試偏差値の推移(2010年~2019年)を以下に示します。

 

 

上のグラフから、この10年間で開成と桜蔭の偏差値が3~4ほど上昇していることがわかります。

 

一方、四谷大塚の合不合偏差値も確認してみましたが、この10年間、71~72でほとんど変化していないので、急に難化しているわけでもないようです。

 

 

それでは、他に何か原因はあるのでしょうか?

 

 

次に、第3回首都圏模試(毎年9月実施)における、開成と桜蔭の第一志望者数の推移をグラフにしてみました。

 

 

グラフにして驚いたのですが、開成と桜蔭の第一志望者がこの10年で激減していることがわかります。

 

2010年と2018年で比較すると、

第一志望者数が、

 

 開成(81名→28名)

 桜蔭(37名→4名)

 

のように大きく減っています。

 

他の御三家中についても同じような傾向です。

 

 麻布(86名→32名)

 武蔵(32名→11名)

 女子学院(70名→26名)

 雙葉(29名→12名)

 

つまり、首都圏模試では、最難関校志願者(成績上位層)の参戦が減ったことにより、受験者の母集団が変化していると推測できます。

 

首都圏模試は塾が母体となっている模擬試験ではないため、出題範囲や作問傾向に偏りがなく客観的な評価ができるとの理由で、市進では受験を推奨されていて、市進生の受験者が多いと聞きます。

 

たしかに首都圏模試の出題範囲(特に社会など)は、市進のカリキュラムに近いので受験しやすく、娘の塾でも首都圏模試のパンフレットがよく配られていました。

 

これは余談ですが、塾申込みをすると成績表(紙)の返却がかなり遅くなるので、我が家ではこっそり個人申込をしていましたてへぺろ

 

それでは、この10年で市進の合格実績はどう変化しているのでしょうか。

 

約10年前(平成20年春)の市進の合格実績を示します。

 

 

これを見ると、開成などの最難関中に、今より多くの合格者を出していたんですねびっくり

 

あくまで推測ですが、当時は市進の成績上位層(御三家中の志望者)が首都圏模試を受験するケースが多かったのかもしれません。

 

現在の市進では、御三家中の志望者は、以前より減っていると言われており、このことが首都圏模試の母集団に影響している可能性があります。

 

一つの仮説ですが、

市進の御三家中志願者が減少 → 成績上位層の首都圏模試への参戦が減少 → 首都圏模試偏差値の上昇

の流れが考えられます。

 

首都圏模試センターでは、各学校の志望校別度数分布表を公表しているので、実際にどの学校の志願者が首都圏模試を多く受けているのか、実際に確認してみると良いと思います。