シネリーブル池袋で鑑賞。
平日18時台の回、会社から定時ダッシュしてなんとか間に合いました。
ちなみに劇場入口ではこんな展示をしてました。
田口トモロヲ監督、多部未華子主演「ピース オブ ケイク」。
一人きりよりはいいという安易な理由で男性と付き合ってきた梅宮志乃(多部未華子)は、アルバイト仲間との浮気が発覚しDV体質の恋人からフラれ、バイト先から去ることに。状況を変えるべく引っ越した先で出会った隣に住む人は、新しい職場の店長・菅原京志郎(綾野剛)だった。京志郎に強く惹(ひ)かれる志乃だったが、彼には一緒に住んでいる恋人がいて……。ジョージ朝倉先生の同名漫画が原作。
実は、結構昔からこの方のファンなんです。
もう15年くらい前になると思うんですが、当時たまたま読んだ別冊フレンドに「恋文日和」という読み切り作品が載ってまして。衝撃を受けたのを覚えています。
絵柄も特徴的なんですが、何より感じたのは「イタい」。
ティーン向けの少女漫画といえば、
「~くんのことを想うと胸が苦しくなる。これって…恋?」
みたいな、キラキラした恋愛漫画が大半。そんな中で「綺麗じゃない恋」を堂々と描いている稀有な作品でした。
その後、この「恋文日和」がラブレターをテーマにしたシリーズ物ということを知り、単行本を買ってますますハマり、他の作品にも手を出すようになった訳です。
「恋文日和」が2004年に映画化された時ももちろん劇場まで観に行きましたよ。
正直この漫画が持つ「毒」みたいなものが抜けているというか、ただの恋愛映画って感じでガッカリしましたけど。
なので、「ピースオブケイク」が映画化!と聞いた時も、
「どうせまたぬるいラブストーリーになるんだろう?(´・Д・)」と。
しかも主演が多部未華子ちゃんと聞いて、ますます「爽子ならできても志乃はイメージ違いすぎるだろ…」と思っちゃって。
正直あまり期待してなかったんです。
で、実際観ての感想。
なんだ、監督分かってんじゃーん( ゚∀゚ )
もうね、ちゃんと「イタい」映画でしたよ。
ちょっと目を背けたくなるくらい。
危惧していた多部ちゃんですが、物凄く頑張ってた印象です。
というか、むしろベストキャスティングだったかも。
正直、原作の志乃ってもっと大人っぽいというか、色気と気だるさを持ち合わせてて、自然と男を惹きつける感じ。
でも、多部ちゃんは本当に普通というか、そこらにいそうな雰囲気なんだけど、やたらと隙がある。
「あーそうそう、こういう子が意外とモテるんだよなぁ」と、妙に納得してしまった。
しかも本人はそれをきちんと自覚していて、「二度と同じことは繰り返さない」と自分に言い聞かせている。
ダメな恋愛をしている事も分かっているけど、つい楽な方に行ってしまう。
そういう人、きっと沢山いるよね。
本来はカジュアルな服装が多い志乃ですが。
付き合う相手に合わせてファッションを変えているところも、流されやすい性格を表してますよね。
ラブシーンも体当たりで演じていたし、
露出多めの服も新鮮で可愛かったし(足が長くて綺麗!)、
多部ちゃんの新たな魅力発見!でしたよ。
役の幅も広がったんじゃないかな。
劇中「人を好きになるって最悪」っていうセリフがあるんですけど。
本当、恋愛ってキラキラしていて綺麗で純粋なだけじゃない。
傷つけたり傷つけられたり、嘘をついたり騙されたり。
みっともなく泣き叫んで醜態を晒したり。
酔った勢いで流されたり。
そういうところを余すところなく描いているから、もう直視できないくらいリアルで。
「イタい」っていうのは、ただイタい人が出てくるだけじゃなくて、生々しすぎて胸が痛いってこと。
原作に出てくる志乃の告白シーン。
映画でも、そういうみっともないシーンが沢山ありましたよ。
ついつい彼氏の携帯をチェックしちゃったり、チャラいバイト仲間とうっかりキスしちゃったり。
ちなみにジョージ朝倉先生はサブカルの知識が豊富な方で、ちょくちょくディープな音楽や演劇のネタが出てくるんですが、
映画でも重要な要素として小劇団が描かれていましたよ。
そして、個人的に一番好きなキャラ「オカマの天ちゃん」にはまさかの松坂桃李さん。
吹っ切れた演技が最高でした。
まさか彼が「男と尻を付き合わせて~」みたいな事を言うとは夢にも思わなかったです…(゚Д゚)
「恋愛でカッコつけてどうすんのよ」
っていう天ちゃんのセリフ。すごく好き。
少女漫画の実写化は数あれど、この作品は他のキラキラ純愛モノとは一線を画しています。
普段恋愛映画を観ない人にもオススメできる、大人のラブストーリーです。
























