膵臓癌になり、抗癌剤が効かなくなり、痛みもひどかったのに、3時間程、用事で1人にしてしまった。(後悔してる。どんなに不安だっただろう。たいした用事ではなかったのに。)
その間に、すごく呼吸が苦しくなったらしく、救急車を呼んでとラインで連絡してきた。電話しても、荒い息づかいのみ。
慌てて、スマホで救急車を手配しながら、タクシーで帰った。救急車はまだ自宅にいた。
近所の人が、「しっかりね。なにかあれば電話して」と言ってくれた。ありがたかった。急いで私も救急車に乗り込み、国立病院に運んでもらった。
そして入院。日に日に弱っていく。もう自宅に帰るのは無理だろうと思った。
緩和ケア病院に空きが出来、介護タクシーで転院。国立病院に、車内からかすかにバイバイと手を振った。この国立病院の主治医とスタッフには本当に良くしてもらった。
そして、緩和ケア病院に向かう途中、介護タクシーは自宅を通る道を通ってくれた。いつぞやの無愛想なタクシーと違い、細やかな配慮、優しい声かけ。咳しても、痰が出てティッシュでとっても、心配そうな優しい目で見てた。
自宅近くで は、本当にゆっくりゆっくり通ってくれた。(田舎なので、他に車は通ってなかった)
窓から、黙ってじっと自宅や隣近所を見てた。(後日、最後と思って見てたと教えてくれた。)私はずっと手を握っていた。