奥多摩の御岳山へレンゲショウマを見に行ってきました。

この御岳山のレンゲショウマ、今年で4回目になりますが、何度来ても、何度撮っても、その幻想的なレンゲショウマの雰囲気に魅了されます。

 

今回はタイトルにもあるようにこのレンゲショウマを50mmF1.4というレンズで撮影してきました。

一般的に花の撮影というとマクロレンズを連想しますが、この50mmF1.4というレンズそれとはまた違った表情で花を表現できるレンズです。

 

50mmレンズについて

50mmレンズは、標準レンズとか万能レンズなどと言われているレンズです。

標準という意味の中には、50mmという画角が人の目の視野に近いなどと言われているようですが、個人的にはなんとなく漠然と眺めているときの視野は、35mmレンズの画角の方がしっくりきますし、物を見つめたときは85mmレンズなのかなとも思います。

万能レンズとは言われますが、案外使いこなしの難しいレンズ、それが50mmとも言えると思います。

 

 

50㎜レンズの魅力

では、その使いこなしの難しい50mmレンズの魅力とは何でしょうか。

それは、ひとつにはF値が小さな明るいレンズが多く、開放値で撮ることでほんわり、ぽやぽやの写真が撮れることにあります。

 

 

50mmレンズは開放で撮ると、柔らかい雰囲気の写真になります。

 

 

ふたつめは、画角が50mmであるということです。

花の撮影に使われるレンズは望遠レンズや100mm前後の中望遠マクロレンズで撮ることが多いですが、こういったレンズは、余計なものが入らずに背景処理がやりやすい一方、単調で図鑑的な写真になりやすいデメリットもあります。

50mmレンズは望遠レンズに比べて画角が広いため、背景に何を入れるか、空間をどう取り込むかによってオリジナリティを出した写真を撮ることができます。

 

手前に葉の形を残した水玉模様の背景のような写真になりました。

 

望遠レンズで撮った時に比べて背景の入り方が変わってきます。

 

 

50mmレンズで花空間を撮る

 

花を撮るときに気をつけていることがあります。

というより好きな撮り方があります。

それは「花」を撮るという意識ではなく、「花のある空間」を見つけてそれを撮るということです。

 

50mmのレンズはF値がF1.4とかF1.8といった明るいレンズが多いために背景をぼかすことができます。また50mmという画角を使うことで背景をたくさん取り込んだ写真を撮ることができます。

 

 

玉ボケ(光)をレンゲショウマの周辺に配置して見上げるように撮りました。

 

 

花の魅力は花そのものが持っている美しさとか可憐さですが、花の咲いている場所の形とか光とか色といった「空間」を広く取り込むことで、見る人のイメージが広がる写真になるのではないかと思います。

 

 

 

 

マクロレンズで花を撮りなれた方は、50mmレンズのようにいつもと違った画角で花のある空間を見つけてあげると、また新しい発見ができるかもしれません。