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 あいかわらず、遠出の撮影は控えていますので、今回は昨日、娘との散歩の帰り道で見つけた白いサギの写真です。


 一日も終わりに近づき、少しずつ色彩が失われていく時間、モノトーンの川の中で一羽のコサギがえさを探していました。


 夕日に照らし出される光と岩や草の陰、光と陰。肉眼では見ることのできない写真表現らしい光景でした。


 そんな光と影の世界で一羽のコサギはどんな気持ちでいるのかとそんな想像をしていました。


 


 映画はあまり詳しくはないのですが、昔見た「ショーシャンクの空に」という映画は好きな名画です。


 主人公のアンディが無実の罪で刑務所暮らしをさせられる中でも、希望を最後まで捨てないというテーマの映画なのですが、あるときアンディは刑務所の中で知り合った親友レッド(モーガン・フリーマン)に、「人の心は石じゃない、希望は素晴らしい」といいます。


 一方のレッドは「希望は危険だ」といいます。この映画では二人ともめでたく「希望」を手に入れる結末になるのですが、私には「人の心は石じゃない、希望は素晴らしい」と同じくらい「希望は危険だ」という言葉も、何故か心に引っかかりました。


 「希望」という言葉は人生ではなくてはならない言葉で、心の潤いであり、支えになってくれます。


 でも、生きていくうえで「希望」は必ずしもすべて叶うわではなく、「失望」に変わってしまうことも多いのではないのでしょうか。


 それでも、希望を持って生きていくことが大切、だからこそ楽しいし、そして苦しいこともある。


 


 この写真の光と陰に包まれた一本の川を見ていたときに、その映画のことを思い出し、希望と失望の入り交ざった川のようにも感じていました。


 人生は光ばかりではなく、かと言って陰(闇)ばかりでもありません。この川のように光と陰がいつも表裏一体、混在しているんでしょうねー。陰があるからこそ光が輝きを増す。


 どんな世界が待ち受けていようとも自分の心だけは、「白い」コサギのようで居たい。いや、意地でも存在してやる(握りこぶし)!(と・・ここら辺で、まぁまぁ落ち着いてというもう一人の自分がなだめてくれました(笑)。)


 娘は、川の魚や鳥に持っていたパンをあげて、大喜びでしたが・・・・、その隣でお父さんといえばそんな感じでボンヤリと思いをめぐらしていたのでした。


 あーあ、子供の頃に戻りたいな~。