福島第1原発事故で、東京電力は5日、2号機の作業用の立て坑「ピット」から海への汚染水流出を止める作業や1~3号機タービン建屋地下の汚染水を排出・回収する作業を続けた。汚染水がピット下部の石を敷き詰めた層から漏れ出しているため、土壌を固める薬剤を注入し、その後、流量がやや減っていることが確認された。
2日に見つかった海への流出は、コンクリートや吸水性の高い樹脂「吸水ポリマー」を投入した後も止まらなかった。東電は、上流で色のついた水を流したが、流出地点では確認できず、この後、砕石層に染み込んだ後に流出していることが判明。ピット周辺に斜めに穴を掘り、石の隙間をふさぐ薬剤約1500リットルを注入した。東電はさらに作業を進め、合計1万2千リットルを注入する。
また海洋汚染の拡大を防ぐため、放水口など3カ所に「フェルトフェンス」と呼ばれるポリエステル繊維を海底までカーテンのようにつるすほか、亀裂が見つかった堤防付近で海底までの鉄板を設置する準備も進めた。
東電は、高濃度汚染水の貯水場所を確保するため、4日に始めた低濃度の汚染水約1万1500トンの海への放出を5日も継続。放出には5日間程度かかる見通しだ。
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