この小説はにのみやたくとという大学生の目線で物語が進んでいく。

 

テーマは就職活動だ。

 

就職活動を進めていく中で、登場人物がそれぞれ隠していた部分が露呈されていく。

 

たくとは常に傍観者の立場でみんなを見ていて、他人のことをよく分析している。

 

彼が、一見キラキラして見える周りの人たちの欠点を明らかにしていくことで、読んでいる私たちもすがすがしい気持ちになっていく。

 

しかし、最後の方に、彼は一番向き合わなければいけなかった彼自身の欠点を突き付けられる。

 

彼の欠点とは私たちをすがすがしい気持ちにさせたものであった。

 

つまり、他人の欠点を見つけて相手より自分の方が勝っていると思うこと。

 

 

私はそういったことはしていないと思っていたが、この本を読んで、自分は無意識にそういったことをしているということに気が付いてしまった。

 

読み終わった後、自分の心の中にある醜い気持ちを見せつけられたようななんとも言えない気持ちになった。

 

でも、同時にそういった感情があるということを自覚することが何よりも大切なのではないかと思った。