・軸    白雲抱幽石(はくうんゆうせきをいだく)

              南朝宋の詩人謝霊運の詩

                重巌我卜居、鳥道絶人迹

                庭際何所有、白雲抱幽石

                住茲凡幾年、屡見春冬易

                寄語鐘鼎家、虚名定無益

               (重巌に我れ卜居す、鳥道人跡を絶す

                庭際何の有る所ぞ、白雲幽石を抱く

                ここに住むこと凡そ幾年

                しばしば春冬の変わるを見る

                語を寄す鐘鼎の家、虚名定まらず益なし)

              占って巌が重なる山に居を定め、

              道細く人の往来も絶え

              庭先に何があるか

              白雲がひっそりとした石を抱いている

              ここに住まいて幾年

              春冬の移り変わりを見てきた

              栄華を誇る人々に言わせてもらえば

              それは空虚で意味のないことである

 

     ・盛物   不老(松)・万年(おもと)・大吉(獅子ゆず)

 

     ・菓子   初紅葉